えこーけんさ(ちょうおんぱけんさ)(そうろん)
エコー検査(超音波検査)(総論)
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

概要

エコー検査(超音波検査)とは、調べたい身体の部分に向けて、プローブという超音波の送受信を行う機械を身体の表面などに当てて、受信した情報を映像化する検査です。超音波とは人には聞こえない高い振動数の音のことです。
血液などの液体や柔らかい組織は超音波が伝わりやすいので、画像では黒っぽくなります。一方、骨や胆石・尿路結石などは超音波が伝わりにくいので、画像では白くなります。このような特徴をいかして、超音波検査は心臓や肝臓など様々な臓器の状態を調べるために用いられます。安全な検査であり、被ばくの心配もないため、妊婦やお子さんも安心して受けることができます。さまざまな医療機関で幅広く行われている検査です。

画像モード

エコー検査(超音波検査)ではプローブが受信した情報を映像化しますが、その際の撮影方法にはいくつかの種類があります。

  • Bモード(断層法)
    • プローブを当てる位置により、様々な断面図が得られます。これにより調べたい臓器の形態を知ることができます。
  • Mモード
    • 一直線の超音波ビーム上にある構造物の動きを、横軸に時間をとって記録します。構造物の厚さや径の大きさの経時的な変化、つまり動き(Motion)を知ることができます。
  • ドプラモード
    • 血液の流れの流速を調べることができます。これによって炎症により血流が豊富になっている場所の確認や、血液の流れに逆流がないかを確認することができます。

検査の種類

  • 心臓エコー検査経食道心臓エコー検査:心疾患
  • 腹部エコー検査:肝臓、胆道系、膵臓、泌尿器科領域・婦人科領域の疾患、腹水など
  • 甲状腺エコー検査甲状腺、副甲状腺、唾液腺などの疾患
  • 頸動脈エコー検査:頸動脈の動脈硬化
  • 血管内超音波法(IVUS):虚血性心疾患に対するカテーテル検査の一つ