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胸膜炎

肺の周りの膜(胸膜)に炎症が起こっている状態の総称。原因は、細菌感染やウイルス感染、がん、膠原病など様々である

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10人の医師がチェック 144回の改訂 最終更新: 2016.10.04

胸膜炎の基礎知識

胸膜炎について

  • 胸膜(肺を覆っている膜)が炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを起こした状態
  • 原因により分類される
    • 細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつ性胸膜炎:細菌性肺炎が広がり、胸膜にも炎症が広がった状態
    • ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である性胸膜炎:ウイルス感染(コクサッキーウイルスなど)が原因で胸膜に炎症が生じた状態
    • 結核性胸膜炎:結核感染が胸膜にまで広がった状態
    • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある性胸膜炎:がん細胞が胸膜に広がり炎症が起こっている状態
    • 肺がん乳がん悪性リンパ腫などが原因となりやすい
    • 膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがある性胸膜炎:全身性エリテマトーデス関節リウマチなどが原因で起こる

胸膜炎の症状

  • 主な症状
    • 胸の痛み(特に大きく息を吸ったときに悪化する)
    • 呼吸困難(胸水肺の周りに溜まった液体。心不全、胸膜炎などが原因で溜まる。胸水があると肺が広がりづらくなるために呼吸がしづらくなるが肺の周りに溜まるため)
    • 発熱

胸膜炎の検査・診断

  • 画像検査:胸水肺の周りに溜まった液体。心不全、胸膜炎などが原因で溜まる。胸水があると肺が広がりづらくなるために呼吸がしづらくなるがあるかどうかや、肺炎があるかどうかを調べる
    • 胸部レントゲン X線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、心臓や肺、骨などの状態を調べるために行われるX線X線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査写真)検査
    • 胸部CT検査X線(放射線)を用いて胸の中の状態を調べる検査。肺や肋骨などの状態を確認するために行われることが多い
    • 超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる
  • 細菌検査病気を引き起こしている細菌の、種類を特定するための検査
    • 胸水に細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつ結核菌結核の原因となる菌。通常の抗菌薬が効きづらく、結核に対する抗菌薬は抗結核薬と呼ばれることもあるが含まれているかを調べる
  • 細胞診病気を詳しく調べるために、病変のかけらである細胞を採取して、顕微鏡で調べる検査。腫瘍が、がんかどうかを調べる時などに行われる。より詳しく調べるのが組織診
    • 胸水にがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある細胞や結核菌が含まれていないかなどを調べる
  • 原因がどうしてもわからない場合は、胸腔鏡胸に小さな穴を開けて、そこから挿入したカメラで肺や胸膜の状態を調べる検査を使って胸の内部を直接観察して調べる

胸膜炎の治療法

  • 2つの治療を並行して行う
    • 胸水肺の周りに溜まった液体。心不全、胸膜炎などが原因で溜まる。胸水があると肺が広がりづらくなるために呼吸がしづらくなるが溜まらないようにする治療
    • 原因となっている病気の治療
  • 溜まった胸水が多ければドレナージ体の中に溜まった液体や血液、膿などを、細いチューブを通すなどして溜まった場所の外へ流し出す治療法(胸水を身体の外に出す)を行う
    • 胸腔肋骨の内側かつ肺の外側にある空間。より正確には、肋骨の内側と肺の外側に1枚ずつの胸膜があり、その間の空間を指すドレーンという鉛筆~ボールペンくらいの太さのチューブを胸の表面から入れて溜まった胸水を身体の外に出す処置
  • 原因に対する治療は、各疾患情報を参照
  • 感染性の胸水が長期間に渡って存在すると膿胸となってしまい、根治するには手術が必要になることがある

胸膜炎に関連する治療薬

非ステロイド性抗炎症薬(点眼薬)

  • 炎症を引き起こすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みを抑えて結膜炎や眼手術時などに使用する薬
    • 体内で炎症や痛みなどを引き起こす物質にプロスタグランジン(PG)がある
    • PGはシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素などにより生成される
    • 本剤はCOXを阻害しPG生成を抑えることで、抗炎症作用をあらわす
  • 症状や手術の前後(術後経過)などによって、1日の使用回数が異なってくる場合があるので医師の指示の下で適切に使用する
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