あくせいりんぱしゅ

悪性リンパ腫

リンパ系組織からできたがん。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別される。

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19人の医師がチェック 224回の改訂 最終更新: 2017.06.15

悪性リンパ腫の基礎知識

悪性リンパ腫について

  • 白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担うの一種であるリンパ球血液中にある白血球の一種で、免疫の役割を担っている。B細胞、T細胞、NK細胞に分かれ、それぞれ働き方が異なるの「がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある」の総称
     ・リンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるやリンパ系組織にできる
  • がん細胞のタイプにより大きく2種類に分けられる(詳細はそれぞれの疾患を参照)
  • 「リンパ性白血病」という病気は、骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。の中の将来リンパ球になるはずの幼い細胞ががん化して血液の中に出てきた病気

悪性リンパ腫の症状

  • 主な症状
    • リンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるの腫れ(特に首のリンパ節の腫れが多い)
    • 発熱
    • 寝汗
    • 体重減少
       など

悪性リンパ腫の検査・診断

  • 血液検査:血球の数や形、腫瘍マーカーがんになると高値を示す採血上の項目。がんによっては固有の腫瘍マーカーがあるので、採血検査によってがんがありそうかどうかを調べることができるなどを調べる
  • 画像検査:どのくらい腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるが広がっているのか(病気の進行度)などを調べる
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
    • PET検査放射線を発する物質(放射性物質)を体内に入れて、特定の臓器や腫瘍にそれが集まる性質を利用して病気の有無や位置を調べる検査
        など
  • 骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。検査:骨髄穿刺骨に針を刺して骨髄液を採取し、骨髄の血液を作る働きに異常がないかを調べる検査を行い、骨髄にリンパ腫がないかなどを調べる
  • リンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れる生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われる
    • リンパ節を一部採取して、がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるがないかなどを調べる
    • 悪性リンパ腫の診断が確定された場合には、種類を調べてその後の治療を選ぶ上で参考とする

悪性リンパ腫の治療法

  • 治療は、悪性リンパ腫のタイプと進行度による(詳細はそれぞれの疾患情報を参照)
  • ホジキンリンパ腫非ホジキンリンパ腫では、化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称の種類が大きく異なる
    • ホジキンリンパ腫:化学療法と放射線療法主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法の組み合わせ
    • 非ホジキンリンパ腫:化学療法
      ・一部の進行がゆっくりの非ホジキンリンパ腫では、経過観察病気の状態や健康の状態を見守ること。その時点で治療する必要がないと医師が判断した場合や、診断のためにその後の経過を見なければならない場合に行われるをすることもある
    • 手術だけで治すことはできないが、手術をすることもある(検査のためのリンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるを採取する手術、腸のリンパ腫で化学療法がよく効いて腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるが小さくなると腸に穴が空くおそれのある場合など)
  • 悪性リンパ腫のタイプと病気によって治療の経過は異なるので、どのようなタイプの病気であるのかをしっかりと理解することが重要

悪性リンパ腫に関連する治療薬

抗がん性抗生物質(アントラサイクリン系)

  • 細胞の増殖に必要なDNAやRNAの合成を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞の増殖には遺伝情報をもつDNAやRNAの合成が必要となる
    • 本剤は細胞内のDNAに結合するなどしてDNAやRNAの合成を阻害するなどして抗腫瘍効果をあらわす
  • 本剤は土壌などに含まれるカビなどの微生物由来の薬剤であり抗がん性抗生物質と呼ばれる
抗がん性抗生物質(アントラサイクリン系)についてもっと詳しく

その他の抗がん性抗生物質

  • 細胞の増殖に必要なDNAの合成を阻害するなどにより抗腫瘍作用をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返し転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞の増殖には遺伝情報をもつDNAやRNAの合成が必要となる
    • 本剤はDNAに作用しDNAの複製を阻害するなどして抗腫瘍効果をあらわす
  • 本剤は土壌などに含まれるカビなどの微生物由来の薬剤であり抗がん性抗生物質と呼ばれる
その他の抗がん性抗生物質についてもっと詳しく

微小管阻害薬(ビンカアルカロイド系)

  • 細胞分裂に重要な役割を果たす微小管に作用し、分裂を途中で停止させ抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序に増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞増殖は細胞の分裂によりおこり、細胞分裂に重要な役割を果たす微小管という物質がある
    • 本剤は微小管の構成タンパクに作用し、細胞周期を分裂の途中で停止させる作用をあらわす
微小管阻害薬(ビンカアルカロイド系)についてもっと詳しく

悪性リンパ腫が含まれる病気


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