はっけつびょう

白血病

骨髄で異常な白血球が増殖してしまう、「血液細胞のがん」にあたる病気

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12人の医師がチェック 182回の改訂 最終更新: 2017.06.15

白血病の基礎知識

白血病について

  • 骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。で異常な白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担うが増殖してしまう、「血液細胞のがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある」にあたる病気
    • 異常な白血球が体のさまざまな臓器に障害を及ぼす
    • 血液を作る骨髄が異常な白血球を作るばかりになって正常な血球が作られなくなる

白血病の症状

  • 骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。の異常によって正常な血球を作ることができない
    • 赤血球血液の中の血球の一種。酸素を肺から取り込んで、全身へ運ぶ役割をしている。血液が赤いのは赤血球が赤いことによるの減少
      貧血が生じ、だるさ、頭痛、息切れ、動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こるといった症状が起こりやすくなる
    • 白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担うの減少
      ・病原体への抵抗力が低くなり、感染を起こしやすくなる
    • 血小板血液中にある成分の1つ。出血が起こると、出血している部分に集まって出血を止める役割をもつの減少
      ・血が止まりにくくなる
      ・歯茎からの出血が止まらなかったり、すねに赤い点々が多発する
  • 最初は「かぜをひいたような症状」(だるさ、発熱、頭痛など)のこともあるが、かぜと違って数週間経っても治らず、採血すると白血病が見つかることがある
  • 進行すると異常な白血球が集まることで肝臓や脾臓老化した血球を最終的に処理する働きや、免疫細胞(白血球)を成長させる働きをもつ臓器が腫れて大きくなったり、骨の痛みが起こる

白血病の検査・診断

  • 血液検査
    • 白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担うの数や、異常な血液細胞の有無を確認する
  • 骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。検査
    • 骨髄穿刺骨に針を刺して骨髄液を採取し、骨髄の血液を作る働きに異常がないかを調べる検査を行い、白血病細胞の種類を確認する
  • 遺伝子検査
    • 白血病になりやすくなる遺伝子の有無を確認する
  • 白血病のタイプによっては、特に出血しやすいタイプであったり、特定の薬が効きやすいタイプであったりということがあるため、骨髄検査と遺伝子検査は治療法を選択する上で重要な検査

白血病の治療法

  • 治療は基本的に抗がん剤悪性腫瘍(がん)に効果を発揮する薬剤。ただし、がん以外の良性疾患に用いられることもあるを使う化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称
    • 治療期間は、半年から1年が目安になるが、1年以上かかることもある
    • 抗がん剤を使用している期間は基本的には入院が必要
  • 抗がん剤による治療の過程で、重い感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称貧血などが起こることがあり、それらに対する治療も同時に行う
  • 白血病細胞のタイプや治療経過によっては骨髄移植血液疾患をもつ患者に対して行われる治療。血液細胞を作る骨髄を健康な人から採取して、それを患者の血液中に注入する治療が行われる

白血病に関連する治療薬

代謝拮抗薬(プリン拮抗薬)

  • DNAの構成成分に類似した化学構造をもち、細胞増殖に必要なDNA合成を阻害して抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序に増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞増殖に必要なDNAの成分にプリン塩基と呼ばれる物質がある
    • 本剤はプリン塩基と同じ様な構造をもち、DNA合成の過程でプリン塩基の代わりに取り込まれることなどにより抗腫瘍効果をあらわす
  • 本剤は薬剤毎それぞれの作用により抗腫瘍効果をあらわす
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副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射薬)

  • 抗炎症作用、免疫抑制作用などにより、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、血液疾患などに効果をあらわす薬
    • 副腎皮質ホルモンの一つのコルチゾールは抗炎症作用、免疫抑制作用、細胞増殖抑制作用、血管収縮作用などをもつ
    • 本剤はコルチゾールを元に造られたステロイド薬
  • 本剤は薬剤のもつ作用持続時間によって、(作用の短い順に)短時間作用型、中間型、長時間作用型に分けられる
  • 本剤は多くの有益の作用をもつ反面、副作用などに注意が必要となる
    • 副作用の軽減目的のため、抗菌薬や胃薬などを併用する場合もある
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レチノイド製剤(APL治療薬)

  • 前骨髄球の分化を妨げる遺伝子の抑制機構を崩すことで異常に増殖した前骨髄球を減少させる薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 急性骨髄性白血病の一つである急性前骨髄球性白血病(APL)は前骨髄球のがん化でおこり染色体異常でキメラ遺伝子が生じ、これが白血球の分化・成熟を阻害し前骨髄球が異常に増加する
    • 本剤はAPLにおけるキメラ遺伝子による白血球の分化抑制機構を崩す作用をあらわす
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