◆369人が1~6回説明を受けた
369人の小児がん経験者(診断時年齢0歳から21歳、半数が11歳以下)が対象となり、医療機関における個別健康リスク説明のセッションを受けました(開始年齢は半数が24歳以下)。
◆3回のセッションで認識が有意に改善
3回のセッションを受けることにより、健康リスクへの認識が改善しました。はじめての医療機関への訪問(セッションはなし)で38.6%のところ、3回のセッションのあとで66.3%、3回目以降の影響は変わりませんでした。
腎障害、低骨密度、不妊のリスクがよく知られていませんでした。
小児がんの研究が進むにつれ、どんな治療をした場合いつごろどんな障害が出やすいかなど詳しい情報が得られるようになってきています。小児がんを経験された方が、医療機関から自身の治療歴に合った正確な知識や情報を得て、必要以上に将来に不安を感じることなく過ごせるフォローアップ体制が充分に整い、支援が広く届くことが望まれます。
執筆者
Impact of Tailored Education on Awareness of Personal Risk for Therapy-Related Complications Among Childhood Cancer Survivors.
J Clin Oncol. 2015 Nov 20.
[PMID: 26324371]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。