2015.12.27 | ニュース

小児がん経験者、40歳以降の二次がん発生率は一般の倍

3,171人を精査しリスクを分析
from Journal of clinical oncology : official journal of the American Society of Clinical Oncology
小児がん経験者、40歳以降の二次がん発生率は一般の倍の写真
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小児がんの80%が治る時代になり、成人した小児がん経験者は、その後の生活において別のがんを発症するリスクが注目されています。今まで明らかになっていなかった40歳以降の二次がん発症率と治療の影響について、米国の研究チームが分析しました。

◆3,171人の腫瘍を精査

研究チームは、1970~1986年に診断された14,364人の小児がん経験者のうち、40歳以降の3,171人の腫瘍良性・悪性ともに調べました。

 

◆女性と放射線治療を受けた人がリスク増

小児がん経験者で年齢40歳以後55歳までに別の腫瘍が発生する率は、良性・悪性を含む全体が34.6%、悪性が16.3%で、40歳以降に悪性腫瘍を診断される確率は、一般の方の倍でした。そのうち、より多かったのが乳がん腎臓がん・軟部肉腫甲状腺がんでした。女性と放射線治療をうけた人でリスクが増加していました。

 

二次がんを発症するリスクと考えられるのが、遺伝的要因および、小児がんの治療の際に受けた放射線療法化学療法などの影響があります。

がん自体を叩くために「ともかく強い治療を」という態度ではなく、現在は「二次がんの発生を抑えるために最小限の有効治療を」という態度が見直されています。

小児がんの経験者には長期にわたるフォローアップ、および小児がんの担当医と二次がん担当医の協力・連携体制が重要です。

参考文献

Risk of Subsequent Neoplasms During the Fifth and Sixth Decades of Life in the Childhood Cancer Survivor Study Cohort.

J Clin Oncol. 2015 Nov 1

[PMID: 26261260]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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