小児がん経験者、40歳以降の二次がん発生率は一般の倍

小児がんの80%が治る時代になり、成人した小児がん経験者は、その後の生活において別のがんを発症するリスクが注目されています。今まで明らかになっていなかった40歳以降の二次がん発症率と治療の影響について、米国の研究チームが分析しました。
◆3,171人の腫瘍を精査
研究チームは、1970~1986年に診断された14,364人の小児
◆女性と放射線治療を受けた人がリスク増
小児がん経験者で年齢40歳以後55歳までに別の腫瘍が発生する率は、良性・悪性を含む全体が34.6%、悪性が16.3%で、40歳以降に
二次がんを
がん自体を叩くために「ともかく強い治療を」という態度ではなく、現在は「二次がんの発生を抑えるために最小限の有効治療を」という態度が見直されています。
小児がんの経験者には長期にわたるフォローアップ、および小児がんの担当医と二次がん担当医の協力・連携体制が重要です。
執筆者
Risk of Subsequent Neoplasms During the Fifth and Sixth Decades of Life in the Childhood Cancer Survivor Study Cohort.
J Clin Oncol. 2015 Nov 1
[PMID: 26261260]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。