きゅうせいこつずいせいはっけつびょう

急性骨髄性白血病

骨髄で未熟な細胞(リンパ球以外の白血球)が異常に作られてしまう、血液のがんの一種。造血細胞が腫瘍化してしまうことが原因で、血液を顕微鏡で見ると分化の進んでいない幼若な(成長しきれていない)血液細胞が多く見られる

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10人の医師がチェック 109回の改訂 最終更新: 2017.06.15

急性骨髄性白血病の基礎知識

急性骨髄性白血病について

  • 骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。で未熟な細胞が異常に作られてしまう血液のがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある
  • 急性白血病は、がん化した細胞の種類により骨髄性とリンパ性とに分けられるうちの前者のこと
    • 急性骨髄性白血病:リンパ球血液中にある白血球の一種で、免疫の役割を担っている。B細胞、T細胞、NK細胞に分かれ、それぞれ働き方が異なる以外の白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担うの異常な増殖
  • 血球の元となる「造血幹細胞骨髄にある細胞で、全ての血球の元となる最初の段階の細胞」と呼ばれる細胞が、がん化することで引き起こされる
  • 白血病罹患率一定期間内に発生した疾患の発症しうる母集団に対する割合。有病率と区別されるは10万人に約6人
    • 白血病の罹患率の内の80%が急性骨髄性白血病
  • 高齢者に多く、患者の半分以上は65歳以上

急性骨髄性白血病の症状

  • 感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称にかかりやすくなる
  • 貧血がおこりやすくなる
  • 出血しやすくなる
    • 出血をしたらなかなか血が止まらなくなる
    • 打撲打ち身のことした覚えがなくても紫色のあざができる
    • 鼻血や歯茎からの出血で発覚することが多い

急性骨髄性白血病の検査・診断

  • 血液検査
    • 異常な白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担うの有無をみて診断する
    • 染色体遺伝情報の伝達を担う、DNAが集合してできた物質。ヒトは22対の常染色体と1対の性染色体をもつの異常を調べ、それによって治療の効果や予想される経過が変わる
  • 骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。検査:細胞や骨髄組織の異常を調べる

急性骨髄性白血病の治療法

  • 化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称抗がん剤治療がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称
  • 急性骨髄性白血病は、約80%程度は化学療法で症状を抑えることができる
    • 寛解(顕微鏡で調べた限りでは白血病細胞が見つからないこと)と呼ばれる状態に至ることが治療の目標
    • ただし、寛解は根治状態ではなく再発もあり得るため、長期的な治療が必要
    • 再発をしてしまうと、予想される経過は非常に悪い
  • 再発しやすいタイプの場合、あるいは再発した場合などでは骨髄移植血液疾患をもつ患者に対して行われる治療。血液細胞を作る骨髄を健康な人から採取して、それを患者の血液中に注入する治療を積極的に行う

急性骨髄性白血病に関連する治療薬

レチノイド製剤(APL治療薬)

  • 前骨髄球の分化を妨げる遺伝子の抑制機構を崩すことで異常に増殖した前骨髄球を減少させる薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 急性骨髄性白血病の一つである急性前骨髄球性白血病(APL)は前骨髄球のがん化でおこり染色体異常でキメラ遺伝子が生じ、これが白血球の分化・成熟を阻害し前骨髄球が異常に増加する
    • 本剤はAPLにおけるキメラ遺伝子による白血球の分化抑制機構を崩す作用をあらわす
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