ふんりゅう

粉瘤

皮膚の下にできた袋状の構造に、皮膚の老廃物が溜まってこぶのようになったもの

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8人の医師がチェック 106回の改訂 最終更新: 2017.10.13

粉瘤の基礎知識

粉瘤について

  • 皮膚の下にできた袋状の構造(のう腫)に、皮膚の老廃物が溜まってこぶのようになったもの
    • 中には正常なら皮膚から剥げ落ちるはずの角質と皮脂が溜まっている
    • 小さくなることは通常なく、大きさは変わりないか、ゆっくり大きくなっていく
  • 外傷によって手のひらや足の裏にできることがある
  • 20-30歳代で見つかることが多い
  • 皮膚の良性病気の中でも、相対的に経過が悪くないもの。多くの場合、腫瘍をつくる病気に対して、悪性腫瘍と対比させるために使われる用語病変病気が原因となって体に生じた、あるいは変化が起きた、その特定の部位のことで最も多いものの1つ

粉瘤の症状

  • 数mmから数cmで、しだいに大きくなる半球状の腫瘤(こぶ)
    • 腫瘤の中央に黒い点のような穴が開いていて、強く圧迫すると、臭いがありドロドロした内容物が出てくることがある
  • できやすい場所
    • 背中
    • 耳の後ろ
  • できやすい場所以外にも皮膚のどこにでもできる
  • 複数個が同時に多発することもある
  • 感染、炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを起こした場合以外はかゆみ、痛みはない
  • 放置すると10cm以上に大きくなることがある

粉瘤の検査・診断

  • 症状の問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと皮膚の状態の診察から診断される
  • 見分けるべき他の病気
    • 皮様のう腫
    • 側頚のう腫
    • 正中頚のう腫
    • 耳前トンネルのような穴のこと。臓器と臓器がつながったり、臓器の壁に穴が空いたり、臓器から皮膚に穴が空いたりした状態を指す
    • 外歯瘻
  • 診断がつかない場合はより詳しい検査で見分ける
    • 超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる:腫瘤(こぶ)の中身を調べる
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査:腫瘤(こぶ)の大きさや位置を調べる
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査:腫瘤(こぶ)の大きさや中身や位置を詳しく調べる
    • 生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われる:組織の一部を採ってきて腫瘤(こぶ)の原因を調べる

粉瘤の治療法

  • 感染を起こして腫れた場合は抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを使て感染を抑える
    • 腫れがひどく、うみ細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるが多く溜まっている場合は切開して排細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるする
      ・その場合は頻回な通院が必要
  • 手術で粉瘤全体を取り除けば根治する
    • 手術をしてものう腫の壁を完全に取り除けなかった場合、再発することがある
    • 感染で腫れた直後には手術をしないことが多く、感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称が落ち着いて少し時間がたってからやることが多い
  • 長年にわたって炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを繰り返しているとまれにがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある化することがある

粉瘤の経過と病院探しのポイント

粉瘤かなと感じている方

粉瘤は、顔や背中を含む全身どこにでもできる腫瘤です。角質や皮脂が溜まって徐々に大きくなった腫瘤が下から皮膚を押し広げて粉瘤となります。

皮膚のできものには、粉瘤の他にも疣贅(いぼ)や胼胝(たこ)などさまざまなものがあります。医師が見れば容易に見分けがつくものから、検査をしないと診断がつかないものまで様々です。特に、慣れていない方がご自身で見た目だけから区別するのは難しいものも多いため、診断をつけたい場合には皮膚科のクリニックを一度受診することをお勧めします。粉瘤は皮膚科の中でも最もメジャーな病気の一つです。

粉瘤なのか否かによって治療が異なりますので、症状や悩みがある場合には診察を受けて、診断をはっきりさせた方が治療に取り組みやすくなります。

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粉瘤でお困りの方

粉瘤は必ずしも治療が必要というわけではありません。しかし、そのまま放置していると細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが感染して赤く腫れてしまうことがあるため、そのような経過を繰り返している場合には手術を行います。感染があれば抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを使用して炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑え、感染が落ち着いている時期に手術を検討します。

手術については、皮膚科のクリニックで対応できるところが多いです。総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないの皮膚科でも手術を行っているところは多いですが、病院によっては同じ皮膚科でもより専門性の高い皮膚がんなどの手術を主体で行っているところもあるため、クリニックよりも大病院の方が良いとは必ずしも言えません。病院の規模で判断することは困難ですので、各病院のウェブサイトで公開されている年間の手術件数などを参考に探すという手もあります。

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