ふんりゅう
粉瘤
皮膚の下にできた袋状の構造に、皮膚の老廃物が溜まってこぶのようになったもの
8人の医師がチェック 106回の改訂 最終更新: 2018.02.12

粉瘤の基礎知識

粉瘤について

  • 皮膚の下にできた袋状の構造(のう腫)に、皮膚の老廃物が溜まってこぶのようになったもの
    • 中には正常なら皮膚から剥げ落ちるはずの角質と皮脂が溜まっている
    • 小さくなることは通常なく、大きさは変わりないか、ゆっくり大きくなっていく
  • 外傷によって手のひらや足の裏にできることがある
  • 20-30歳代で見つかることが多い
  • 皮膚の良性病変で最も多いものの1つ
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粉瘤の症状

  • 数mmから数cmで、しだいに大きくなる半球状の腫瘤(こぶ)
    • 腫瘤の中央に黒い点のような穴が開いていて、強く圧迫すると、臭いがありドロドロした内容物が出てくることがある
  • できやすい場所
    • 背中
    • 耳の後ろ
  • できやすい場所以外にも皮膚のどこにでもできる
  • 複数個が同時に多発することもある
  • 感染、炎症を起こした場合以外はかゆみ、痛みはない
  • 放置すると10cm以上に大きくなることがある
症状の詳細

粉瘤の検査・診断

  • 症状の問診と皮膚の状態の診察から診断される
  • 見分けるべき他の病気
    • 皮様のう腫
    • 側頚のう腫
    • 正中頚のう腫
    • 耳前
    • 外歯瘻
  • 診断がつかない場合はより詳しい検査で見分ける
    • 超音波検査:腫瘤(こぶ)の中身を調べる
    • CT検査:腫瘤(こぶ)の大きさや位置を調べる
    • MRI検査:腫瘤(こぶ)の大きさや中身や位置を詳しく調べる
    • 生検:組織の一部を採ってきて腫瘤(こぶ)の原因を調べる
検査・診断の詳細

粉瘤の治療法

  • 感染を起こして腫れた場合は抗菌薬を使て感染を抑える
    • 腫れがひどく、うみが多く溜まっている場合は切開して排する
      ・その場合は頻回な通院が必要
  • 手術で粉瘤全体を取り除けば根治する
    • 手術をしてものう腫の壁を完全に取り除けなかった場合、再発することがある
    • 感染で腫れた直後には手術をしないことが多く、感染症が落ち着いて少し時間がたってからやることが多い
  • 長年にわたって炎症を繰り返しているとまれにがん化することがある
治療法の詳細

粉瘤の経過と病院探しのポイント

粉瘤が心配な方

粉瘤は、顔や背中を含む全身どこにでもできる腫瘤です。角質や皮脂が溜まって徐々に大きくなった腫瘤が下から皮膚を押し広げて粉瘤となります。

皮膚のできものには、粉瘤の他にも疣贅(いぼ)や胼胝(たこ)などさまざまなものがあります。医師が見れば容易に見分けがつくものから、検査をしないと診断がつかないものまで様々です。特に、慣れていない方がご自身で見た目だけから区別するのは難しいものも多いため、診断をつけたい場合には皮膚科のクリニックを一度受診することをお勧めします。粉瘤は皮膚科の中でも最もメジャーな病気の一つです。

粉瘤なのか否かによって治療が異なりますので、症状や悩みがある場合には診察を受けて、診断をはっきりさせた方が治療に取り組みやすくなります。

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粉瘤でお困りの方

粉瘤は必ずしも治療が必要というわけではありません。しかし、そのまま放置していると細菌が感染して赤く腫れてしまうことがあるため、そのような経過を繰り返している場合には手術を行います。感染があれば抗菌薬を使用して炎症を抑え、感染が落ち着いている時期に手術を検討します。

手術については、皮膚科のクリニックで対応できるところが多いです。総合病院の皮膚科でも手術を行っているところは多いですが、病院によっては同じ皮膚科でもより専門性の高い皮膚がんなどの手術を主体で行っているところもあるため、クリニックよりも大病院の方が良いとは必ずしも言えません。病院の規模で判断することは困難ですので、各病院のウェブサイトで公開されている年間の手術件数などを参考に探すという手もあります。

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