2015.06.12 | ニュース

皮膚のどこにでもできる「粉瘤」、こんなところにも

トルコの47歳の女性で史上初の報告
from International journal of surgery case reports
皮膚のどこにでもできる「粉瘤」、こんなところにもの写真
(C) siro46 - Fotolia.com

粉瘤(アテローム、表皮のう腫、類表皮のう腫)は皮膚の一部が袋状に周りの皮膚の下に入り込み、老廃物などが溜まってこぶのような塊になったものです。根治には手術が必要です。顔や背中などができやすい場所とされますが、体のどこにでもできると言われ、まれには性器にできることもあります。ここで紹介するトルコの47歳の女性は、小陰唇にできた粉瘤を報告された史上初の例とされています。

◆大きな塊ができ歩きにくくなった

この人が受診したときの様子は次のようなものでした。

47歳の複数の出産を経験した女性が、外陰部に触れる痛みのない腫瘤と、腫瘤による歩行困難の訴えで受診した。腫瘤は径6cmで、左小陰唇に位置していた。

受診までに複数の出産の経験があり、婦人科の手術を受けたことはなく、外陰部に外傷を受けたこともありませんでした。外陰部に塊ができ、塊に痛みはありませんでしたがしだいに大きくなっておよそ6cmの大さになったため、歩きにくくなって受診しました。塊は左の小陰唇にできていました。

 

◆手術と病理診断で粉瘤と判明

治療は次のように行われました。

小陰唇の腫瘤は手術で切除された。最終的な病理診断は外陰部の類表皮嚢腫だった。患者は合併症なく退院した。

塊は手術で取り除かれました。手術は特に問題なく行われ、患者は無事に退院しました。切り取った組織を顕微鏡で観察するなどした結果、塊は類表皮のう腫、すなわち粉瘤だったことがわかりました。

報告の著者は「類表皮嚢腫は外陰部の腫瘤の鑑別診断として考えられるべきである」と述べています。

 

きわめてまれな例ですが、粉瘤がどこにでもできるという点では参考になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Epidermal cyst in an unusual site: A case report.

Int J Surg Case Rep. 2015  Jan 21

[PMID: 25658206]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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