きゅうせいたんのうえん

急性胆のう炎

胆のう内で細菌が感染を起こしたり周囲の炎症が胆のうに達したりすることなどによって、痛みや吐き気などの症状が起きる病気

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13人の医師がチェック 134回の改訂 最終更新: 2017.07.21

急性胆のう炎の基礎知識

POINT急性胆のう炎とは

急性胆のう炎は胆のう内で細菌が感染を起こした病気です。胆のう結石が原因で菌が繁殖することが最も多く、その場合は胆のう結石が胆のうの出口で詰まり、胆汁の流れが悪くなっていることが多いです。主な症状は痛みや吐き気、発熱などです。 症状や身体診察に加えて、血液検査・超音波検査・CT検査を用いて診断します。また、感染を起こしている細菌を特定して最適な抗菌薬を投与するために細菌学的検査も行います。治療は手術を行うことが多いですが、溜まった膿みを身体の外に出すドレナージを行ったり抗菌薬投与を行ったりもします。急性胆のう炎が心配な人や治療したい人は、消化器内科や消化器外科を受診して下さい。

急性胆のう炎について

  • 胆のう内で細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが感染を起こしたり周囲の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが胆のうに達したりすることなどによって、痛みや吐き気などの症状が起きる病気
    • 胆のう結石が原因で菌が繁殖することが最も多い
    • 胆のうの中でできた胆石が胆のうの出口で詰まり、胆汁の流れが悪くなると胆のう炎になりやすい
  • 胆のう炎になりやすい人は以下のとおりである
    • 胆石のある人
    • 大手術をした後の人
    • 敗血症を起こしている人
    • 長い期間食事を取らずに点滴で栄養を取っている人
    • 長い期間絶食している人

急性胆のう炎の症状

  • 主な症状
    • 発熱
    • 腹痛(特にみぞおちから右の脇腹にかけて)
      ・間欠的な痛み(強くなったり弱くなったりする痛み)が6時間以上続く
    • 深く息を吸った際の痛み
    • 吐き気
    • 食欲不振

急性胆のう炎の検査・診断

  • 血液検査:全身炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るの程度や、胆のうに関係する血液データなどを調べる
  • 画像検査:胆のうに炎症が起きているか、胆石の有無などを調べる
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査
      ・すぐに検査できて特に身体の負担もない検査
    • 腹部CT検査X線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができる
      ・胆のう周囲の組織に炎症がどの程度波及しているかを調べることができる
  • 炎症が起きていると胆のう全体のサイズが大きくなり、胆のうの厚みが増していることが確認できると、胆のう炎と診断される

急性胆のう炎の治療法

  • 胆のう炎の治療は、多岐にわたる
  • 胆石が原因で胆のう炎が起こる場合は繰り返すことが多いので、手術によって胆のうを取り除く
    • 現在は腹腔鏡内視鏡の一種。腹部の内部を観察するために用いる。細長い棒の先にカメラがついていて、腹部の皮膚に小さな穴を開け、そこからカメラを差し込んで中を覗く下手術が最も一般的であるが、炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが強い場合は腹腔鏡ではなくお腹を大きく切って手術(開腹手術)を行う
      ・腹腔鏡下手術の方が身体の負担は軽い反面、詳細な作業をする場合はお腹を切って行う手術(開腹手術)の方が優れている
  • 場合によっては、身体の外から胆のうに針をさして、中で繁殖した細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつを吸い出したり、内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途があるで鼻から胆のう近くまで管を通して溜まった胆汁を吸い出したりすることもある
  • 胆のうは消化を助ける役割を担当している臓器であるが、胆のうがなくても、最低限の消化能力は他の臓器で代替することができるため切除しても問題はない
    • 手術の後に一時的に下痢をしやすくなるが、ほとんどの場合、時間の経過とともに改善する
  • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないの投与
    • 急性期の治療は絶食が基本であるので、抗菌薬は点滴のものを使用する
    • いかがよく用いられる抗菌薬である
      ・ペニシリン系抗菌薬
      ・セフェム系抗菌薬    
  • 胆のうに余計な負担をかけないようにするため、食事を中断して代わりに栄養の点滴を行う

急性胆のう炎の経過と病院探しのポイント

急性胆のう炎かなと感じている方

急性胆のう炎は発熱や吐き気に腹痛、特に右上腹部の痛みがみられます。このような症状が急激に出現して心当たりのある方は、消化器内科や消化器外科の受診をお勧めします。入院治療が必要となるため、クリニックではなく病院で診療を受けることになりますが、診断が急性胆のう炎かどうかを確かめる意味も含めて、まずはお近くのクリニックにかかるのも良いでしょう。

急性胆のう炎の診断は腹部エコー空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査またはCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査で行います。根本治療のためには手術が必要となるため、外科のある病院が適しています。

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急性胆のう炎でお困りの方

急性胆のう炎の治療としては、いくつかのパターンがあります。大きく分けて、最初から手術(炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを起こした胆のうを丸ごと切り取ってしまう胆のう摘出術)を行う場合、最初は抗生物質微生物が産生する細胞の増殖や機能を阻害する物質。抗菌薬・抗ウィルス薬・抗がん薬を含むを使用して炎症が治まった時点で胆のう摘出術を行う場合、抗生物質で炎症が治まったらそのまま手術を行わずに様子を見る場合の3つです。これに加えて胆のうドレナージ体の中に溜まった液体や血液、膿などを、細いチューブを通すなどして溜まった場所の外へ流し出す治療法といって、内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途がある胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれるのような検査で、治療を兼ねる)を用いて胆のうまで細いチューブを通す治療や、お腹から胆のうに向かって針を刺してチューブを通す治療を行うことがあります。

このように治療には様々な可能性があり、胆のう炎の重症度によってこれらが使い分けられることになります。入院、手術が行える病院であることはもちろんですが、消化器内科、消化器外科といった診療科の医師数が多かったり、手術件数が多かったりという点は、病院探しの上で一つ参考になるでしょう。

手術を行う場合には、大きく分けて二通りの手段があります。開腹手術(お腹に傷を開けて行う手術)と腹腔鏡内視鏡の一種。腹部の内部を観察するために用いる。細長い棒の先にカメラがついていて、腹部の皮膚に小さな穴を開け、そこからカメラを差し込んで中を覗く下手術(お腹に小さな傷を複数開けて内視鏡で行う手術)です。腹腔鏡下手術の方が傷口が小さくて済むために術後の回復が早い、傷口が目立ちにくいというメリットがある一方で、外科医にとっては開腹手術の方が病気の部位に直接手を触れられるので手術が正確に行いやすいというメリットがあります。病院によってどちらの手術を主体で行っているかが異なるため、受けられる治療が変わってきます。

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