にゅうせんせんいせんしゅ
乳腺線維腺腫
乳房にできる良性の腫瘍性病変。15-30歳くらいの女性に多く見られる
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最終更新: 2020.07.01
乳腺線維腺腫の基礎知識
POINT 乳腺線維腺腫とは
乳腺にできる良性腫瘍のうちの1つです。乳房にしこりを感じますが、痛みはないことが多いです。若い女性に発生しやすいですが、乳がんとは違う病気で、女性ホルモン(エストロゲン)によって大きくなることが知られています。このため、妊娠中やエストロゲン補充療法中はしこりが大きくなることがあります。 触診や画像検査、病理検査(腫瘍の一部をとってくる検査)を用いて診断が行なわれます。 乳がんと区別がつきにくい場合もあるので時間の経過とともに大きくならないかなどが調べられます。乳房にしこりを感じる場合は乳腺線維腺腫の可能性があるので、乳腺外科を受診して詳しく調べてもらってください。
乳腺線維腺腫について
- 乳房にできる
良性 の腫瘍 性病変 - 15-30歳くらいの女性で多く見られる
- 良性のできものであり、乳がんとは異なる
- 妊娠や
エストロゲン 補充療法で大きくなることがあるが、閉経すると自然に小さくなっていく
乳腺線維腺腫の症状
- こりっとした、境界がはっきりしたしこりが乳房に触れる
- 大きさは1−2cm程度であることが多い
- しこりは弾力があり、ころころと動くのが特徴
- 痛みを伴わないことが多い
乳腺線維腺腫の検査・診断
- 触診
- 画像検査
- 乳房
超音波検査 - 診断に重要
- 線維腺腫に特徴的な画像であれば、それ以上の検査を行わないことも多い
マンモグラフィ
- 乳房
- 他の乳房の
腫瘍 との区別が難しい場合は、病変 の一部を採取して顕微鏡で観察する
乳腺線維腺腫の治療法
超音波検査 で強く疑った場合や、顕微鏡検査を行って診断がついた場合は治療を行わずに経過観察 をする- 半年または1年に1回程度、乳房超音波検査でしこりが変化しないか調べていくことが勧められる(乳がんでないことを確認するため)
- 大きさが3cmを超えるような場合や、大きさが急速に大きくなる場合は手術による摘出を考える
乳腺線維腺腫のタグ
乳腺線維腺腫に関わるからだの部位
