子宮頸がん - 基礎知識(症状・原因・治療など) | MEDLEY(メドレー)
しきゅうけいがん
子宮頸がん
子宮の入り口(子宮頚部)にできるがん。HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が主な原因
9人の医師がチェック 188回の改訂 最終更新: 2021.08.20

子宮頸がんの基礎知識

POINT 子宮頸がんとは

子宮の入り口付近の部分を子宮頚部と言います。子宮頸がんは子宮頸部できるがんのことで、発病には主にヒトパピローマウイルスの感染が関わっていると考えられています。無症状のこともあり、検診でみつかることもあれば、不正出血やおりものの異常、性交中の出血から見つかることもあります。子宮頸がんが疑われる人には病理検査(病気が疑われる部分を取り出して、顕微鏡でみる検査)が行われて、診断が確定され、診断後にはがんの広がりを見るために、画像検査が行われます。進行度に応じた治療が選ばれ、具体的には手術や抗がん剤治療、放射線治療などです。子宮頸がんが心配な人は産婦人科で相談してください。

子宮頸がんについて

  • 子宮の入り口(子宮頚部)にできるがん
  • ヒトパピローマウイルスHPV)の感染が、多くの場合関わっている
    • HPVは性行為によって感染するウイルス
      • 性交を経験した女性のうち約10%がHPVに感染し、さらにその10%の人でがんの危険性が高まると考えられている
  • 子宮頸がん患者は30歳代後半の女性に多い
    • 性交を行う年齢が以前より下がった影響か、発がんする患者の年齢も下がり、20歳代の女性からこの病気になる人が増えている
  • 子宮頚がんは1年間で1万から10,9785人が発症(2018年)し、年間約3000人近くが死に至っている
  • HPV感染を防ぐためにワクチンが2009年に国内で承認された
    • 日本において定期接種のワクチンに分類される(一方で、2020年でも積極的接種勧奨はされていない)
    • HPVワクチンは基本的に安全なワクチンであるが、まれに重い副反応(副作用)が報告されている
      • 2020年の段階で、報告されている副反応とワクチンと明確に関連性があるとは考えられていない
      • 子宮頸がんのリスクに鑑みて、WHOからワクチンの接種を再開するように日本に対して勧告が出ている
    • HPVには100種類以上のタイプがあり、その中でも感染することで特に子宮頚がんになりやすい種類がある
      • ワクチンは100種類中の数種類に対するもので、すべてのHPV感染を予防しているわけではない
      • 特に子宮頸がんを起こしやすいと考えられている種(HPV16型とHPV18型)をカバーするようにワクチンは作られている
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子宮頸がんの症状

  • 早期では症状が出ない場合がほとんど
  • 進行すると現れる症状
    • 異常なおりもの
    • 不正出血
    • 性交中の出血
    • 下腹部の痛み など
症状の詳細

子宮頸がんの検査・診断

  • 主な検査
    • 検診で用いられる検査
      • 細胞診
        • 子宮頸部をブラシの付いた専用器具でこすった上で、付いた細胞を顕微鏡で観察してがん細胞や前がん病変(異形成)の有無を調べる
        • 20-69歳を対象に、検査間隔は2年間が推奨されている、間隔の遵守が望ましい
      • HPV検査
        • 細胞診と同様に専用器具を用いて採取した細胞からHPV(ヒトパピローマウイルス)-DNAの検出の有無を調べる
        • 30-60歳を対象に、検査間隔は5年が推奨されており、間隔の遵守が望ましい
    • 子宮頸がんの疑いがある場合は詳しい検査をして診断を確定する
      • コルポスコピー内診時に器具を用いて子宮頸部を観察するための検査
      • 組織診:子宮頸部を一部だけ切り取って(生検)、顕微鏡で観察する
        • 組織診により診断が確定する
  • 子宮頸がんがあれば、CTMRI検査などによってがんの広がりを調べる
  • 子宮頸がんのステージは「がんの深さ」「がんの広がり」「転移の程度」を合わせて決定される
検査・診断の詳細

子宮頸がんの治療法

  • 主な治療
    • 手術
      • 早期で発見された場合は手術を行うのが一般的
      • 手術後に妊娠を希望するかどうかが治療法決定において重要
      • 手術の種類
      • 手術後に妊娠が可能な手術(早期がんに限る)
        • 子宮頸部の一部だけを切除する(円錐切除術)
        • トラケレクトミー(広汎子宮頸部摘出術)
      • 手術後に妊娠が不可能な手術
        • 子宮だけを切除する(単純子宮全摘術)
        • 子宮とその近くまでを含めて切除する(準広汎子宮全摘術)
        • さらに広めに切り取る(広汎子宮全摘術)
    • 放射線療法
      • 体の外から放射線を当てる場合と、膣の奥から放射線を当てる場合の2種類がある
      • 化学療法と組み合わせたほうが効果が高い
    • 化学療法
      • 転移や再発した場合に行われることが多い
  • 長期的な経過
    • 5年生存率は早期であれば90%以上だが、進行すると生存率は落ちる
  • 早期発見できれば治癒率が高く、治療後の妊娠も可能であり定期的な検診がとても重要である
    • 20歳を超えた場合は、2年に1度の検診が勧められる
治療法の詳細

子宮頸がんのタグ

子宮頸がんに関わるからだの部位