にょうさいかんせいあしどーしす
尿細管性アシドーシス
腎臓を構成する小さな器官の一つである尿細管で、尿の酸性度やミネラルを調整する機能に異常が生じる病気
3人の医師がチェック 20回の改訂 最終更新: 2018.09.26

尿細管性アシドーシスの基礎知識

POINT 尿細管性アシドーシスとは

腎臓を構成する尿細管という場所に異常が起こって身体の酸性度や電解質の調整に異常が生じる病気のことです。遺伝や自己免疫性疾患、ホルモンの異常などが原因になります。尿細管性アシドーシスは4つのタイプに分類されます。初期には症状が出にくいですが、進行すると身体が酸性に傾く異常(アシドーシス)や電解質の異常により、意識障害や頭痛、吐き気などが現れます。血液検査でアシドーシスや電解質の程度などが調べられます。薬を用いて身体の酸アルカリや電解質のバランスが整えられます。尿細管性アシドーシスを起こしやすい持病がある人は、疑わしい症状が現れた場合にはかかりつけの医療機関や内科を受診してください。

尿細管性アシドーシスについて

  • 腎臓を構成する小さな器官の一つである尿細管で、尿の酸性度やミネラルを調整する機能に異常が生じる病気
  • 主な原因
    • 遺伝性のもの
    • 自己免疫疾患(自分の免疫が過剰に働いて身体のバランスが乱れる状態)
    • ホルモンの異常
    • その他の全身疾患に伴うもの
    • 薬物の副作用
  • 病気のタイプ
    • 1、 3型:水素イオンを上手に尿の中に排泄できなきなくなるタイプ
    • 2型:重炭酸(炭酸水素イオン)を体内に保つ働きが低下したタイプ
    • 4型:カリウムを調整するホルモンの働きがうまく働くなってしまうことで、血液中のカリウムが上昇するタイプ

尿細管性アシドーシスの症状

  • 主な症状
    • 初期には症状が出にくい
    • 進行すると、アシドーシス(身体の酸性/アルカリ性のバランスが酸性の方に傾く状態)や電解質異常による様々な症状が出現する
    • 症状の一例
      意識障害
      ・頭痛
      ・過換気
      ・吐き気、嘔吐
      ・成長障害
      ・多尿
      ・けいれん
      ・脱力感
      不整脈

尿細管性アシドーシスの検査・診断

  • 主な検査
    • 血液検査
      アシドーシスの程度の測定
      ・血液中の電解質濃度の測定
    • 尿検査
      ・尿中の電解質濃度の測定

尿細管性アシドーシスの治療法

  • 主な治療法
    • 1-3型の場合
      ・クエン酸製剤の内服
      ・カリウム製剤の内服
    • 4型の場合
      ・食事や飲み物のカリウム制限
      ・イオン交換樹脂の内服
      ・効果が乏しい場合、ステロイド薬を内服する
  • 尿細管性アシドーシスが完治することは難しいため、上手に長期的に病気と付き合っていく必要がある

尿細管性アシドーシスのタグ

尿細管性アシドーシスに関わるからだの部位

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