しゅっけつせいぼうこうえん
出血性膀胱炎
血が混じっている尿が出る膀胱炎
8人の医師がチェック 61回の改訂 最終更新: 2017.12.29

出血性膀胱炎の基礎知識

POINT 出血性膀胱炎とは

出血性膀胱炎(しゅっけつせいぼうこうえん)は血尿を伴う膀胱炎です。ウィルス抗がん剤が主な原因となり、血尿以外では頻尿や排尿時の痛み、残尿感などです。診断は、尿検査、超音波検査、膀胱鏡などで行います。自然に治ることが多いと考えられますが、まれに出血がひどく内視鏡による止血術を行うときがあります。血尿などがあった場合は、放置せずに泌尿器科を受診することが重要です

出血性膀胱炎について

  • 主にウイルスアデノウイルス)や細菌への感染により、血が混じっている尿が出る膀胱炎
  • 原因となるもの
    • ウイルス(アデノウイルス)感染
    • 細菌感染
    • 薬剤(抗がん剤免疫抑制薬)
    • 放射線

出血性膀胱炎の症状

  • 血尿:尿に血が混じる
  • 頻尿:排尿間隔が短くなり、排尿の回数が増える
  • 排尿時痛:排尿のときに痛む
  • 残尿感:尿が残っている感じがする

出血性膀胱炎の検査・診断

  • 尿検査
    • 尿中に血液が混じっていないか調べる
  • 血液検査
    • 貧血の程度を確認する
  • 超音波検査
    • 膀胱やその周りの臓器を観察する
  • 内視鏡検査
    • 膀胱の中を観察して出血している場所を探す
  • CT検査
    • 膀胱以外の出血している場所を探す

出血性膀胱炎の治療法

  • 原因にもよるが、自然に治ることが多い
  • 安静にし、十分な水分補給を行う
  • 細菌感染が疑われた場合には抗菌薬を使う
  • 出血量が多い場合には内視鏡を使って血が出ている場所を焼いて止血する
  • 症状が治らない場合には膀胱がんなどの可能性を考える

出血性膀胱炎の経過と病院探しのポイント

出血性膀胱炎が心配な方

出血性膀胱炎では、頻尿、排尿時の痛み、腹痛に加えて血液混じりの褐色〜赤の尿が特徴です。出血の原因にもよりますが、特に持病のない若い方に生じる出血性膀胱炎の多くは軽症であり、一般的な内科や小児科のクリニックで十分に対応が可能です。ただしご高齢の方では膀胱がんが原因のこともあるのでその可能性を否定する必要があります。

出血性膀胱炎の診断は問診や診察、尿検査などで行います。尿検査は試験紙を用いた簡単なものですから、内科のクリニックでも調べることができます。レントゲンやCT検査、超音波といった画像検査では、出血性膀胱炎を診断することはできないので内視鏡検査(膀胱鏡検査)が必要になることがあります。

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出血性膀胱炎でお困りの方

出血性膀胱炎の治療は、薬を使用するとすれば抗菌薬(抗生物質)の内服で行います。しかし、お子さんに起きた出血性膀胱炎の場合には、抗菌薬が効かないアデノウイルスが原因のことが多いので、抗菌薬は使用しないで十分な水分補給をしながら自然に治るのを待つ選択肢をとることが多いです。

ご高齢の方で出血性膀胱炎を繰り返すような場合には、泌尿器科専門医を受診しての相談をお勧めします。一般的な出血性膀胱炎であれば、初回に薬をもらうだけで、治ればその後の通院は不要です。

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