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尿路結石

腎臓(腎盂)で尿の成分がかたまり(結石)を作り、尿路の中に存在している状態。腰や背中の激痛の原因となる

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14人の医師がチェック 210回の改訂 最終更新: 2017.12.06

尿路結石の基礎知識

POINT尿路結石とは

尿路とは腎盂、尿管、膀胱、尿道の総称で、尿路結石は尿路のいずれかに結石ができることです。尿路結石の症状は激しい背中から腰にかけての痛みや血尿で、無症状の場合もあります。結石が自然に出ない場合は、身体の外から衝撃波を当てたり、内視鏡手術で結石を破砕し結石を身体の外に出します。結石は食生活などを改善することで再発を防ぐことができ、特に水分を多めに摂取することが重要です。尿路結石かもと思ったら泌尿器科を受診することをお勧めします。

尿路結石について

  • 腎臓(腎盂腎臓の一部で、腎実質と呼ばれる尿を作る部位と、尿管をつないでいる部位)で尿の成分がかたまり(結石)を作り、尿路の中に存在している状態
    • 結石の位置によって以下のように分けられる
      ・腎結石
      尿管腎臓と膀胱を繋ぐ細い管。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に流れ込む結石
      ・膀胱結石
      ・尿道結石
  • 原因
    • 尿路結石の多くはシュウ酸やリン酸、尿酸などの尿中物質が固まってできる
    • シュウ酸を多く含むホウレンソウ、キャベツ、お茶(緑茶、紅茶)などの摂取を控えることで再発を予防することができる
    • 野菜であれば茹でることで水中にシュウ酸が溶け出すため、摂取量を減らすことが可能
  • 尿路結石そのものはあっても普段は症状を起こさないが、尿管などの狭い箇所に詰まると激しい腹痛を起こす
  • 小さい結石は尿とともに排泄されるが、尿管や尿道に詰まることがある
    • 尿管には結石が詰まりやすい場所が3か所あり生理的狭窄部と呼ばれる
      ・腎盂尿管移行部(腎盂と尿管のつなぎ目) 
      ・総腸骨動静脈交叉部(総腸骨動静脈と交叉する部分)
      ・尿管膀胱移行部(尿管と膀胱のつなぎ目)
  • 水分摂取が少なく排尿が少ない人で起こりやすいと考えられている
    • 尿が濃縮されると起きやすく、特に夜中に水分を摂取できない状態が続く明け方に発症症状や病気が発生する、または発生し始めることすることが多い
    • 積極的な水分の摂取で予防が可能な場合がある

尿路結石の症状

  • 症状を自覚しないことがある(人間ドックの超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるで偶然見つかる場合もある)
  • 主な症状
    • 背中や腰から下腹部あたりに突然激痛を起こす
      ・痛みは波があるが、痛いときは転げ回るくらいの痛みがある
      尿管腎臓と膀胱を繋ぐ細い管。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に流れ込むが狭くなる場所で痛みが起こりやすく、3回の疼痛医学用語で、痛みのこと発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多いが起こることもある
    • 吐き気や血尿尿に血液成分が混じった状態。尿の通り道に病気があると起こる。血尿といっても真っ赤とは限らず、見た目は普通で、検査をしないと血尿であることが分からない場合も多いなどの症状が出る場合もある
    • 残尿感排尿後にも、尿が出しきれていない感覚のこと。前立腺肥大症や膀胱炎などで生じるや排尿時の不快感を感じる場合もある
  • 尿路感染症合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることすると、発熱などの症状が起こる

尿路結石の検査・診断

  • 尿検査
    • 血尿尿に血液成分が混じった状態。尿の通り道に病気があると起こる。血尿といっても真っ赤とは限らず、見た目は普通で、検査をしないと血尿であることが分からない場合も多い、尿路感染の有無を調べる
  • 画像検査:結石、水腎症、尿路感染の有無を調べる
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査:最も簡便な検査だが結石が見えるとは限らず、主に水腎症の確認のために行われる
    • 腹部レントゲンX線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、腹部の状態を調べるために行われるX線X線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査写真)検査:レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査検査だけでは結石が確認できないことがある
    • 腹部CT検査X線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができる:レントゲン検査よりも結石を確認しやすい
  • 腹部CT検査は尿路結石を見つけやすい
    • 尿管腎臓と膀胱を繋ぐ細い管。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に流れ込むがどこで詰まっているかや、結石のサイズ、炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るの有無なども分かる
  • 血尿があれば尿路結石の可能性が高まるが、他の原因でもしばしば血尿が出るため、尿検査のだけでは尿路結石と診断はできない

尿路結石の治療法

  • 基本的な治療方針
    • 痛みが出た場合は、痛み止めを使いながら、大きくない場合は(1cm未満)自然に結石が体の外に出るのを待つ
      NSAIDs炎症を抑える薬剤の総称(ただしステロイドを除く)で、鎮痛薬や解熱薬として頻用される。nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略(鎮痛薬)を使う
      ・排石を促す薬(ウロジロガシエキスや猪苓湯)を使う
  • 有効な結石の排出方法
    • 水分を多く飲んで尿を多く作り、尿の勢いで流し出す
  • 治療:結石のサイズが1cmよりも大きい場合や狭窄部位に位置して簡単には体外に出ないことが想定される場合に行われる
    • 外部から結石に衝撃波を与えて結石を砕く治療(体外衝撃波結石破砕術:ESWL)
    • 尿道から管を入れて結石を砕く内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途がある手術(経尿道的尿管腎臓と膀胱を繋ぐ細い管。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に流れ込む結石砕石術:TUL)
  • 想定される経過
    • 多くの場合、痛みが始まって数日から2週間で排石される
    • 結石が尿道を通るときには強い痛みを感じないこともあり、気づかないうちに排石されてしまうこともある
  • 再発予防には食事療法も重要
    • 水分を多く摂取するとともに、シュウ酸を多く含むホウレンソウなどをなるべく食べないようにする

尿路結石に関連する治療薬

腎結石・尿路結石治療薬

  • 尿路結石の溶解作用や抗炎症作用などにより結石の排出を促進する薬
    • 尿路結石は腎臓で尿の成分により結石ができ尿路中に存在している状態で尿管などにつまると激しい痛みなどをおこす
    • 尿路結石はリン酸、炭酸などがカルシウムなどと一緒になり固まった物質
    • 本剤は尿路結石の溶解作用、抗炎症作用、利尿作用をあらわす植物由来の製剤
腎結石・尿路結石治療薬についてもっと詳しく

抗コリン薬

  • 副交感神経を亢進させるアセチルコリンの作用を抑えることで、消化管の運動亢進に伴う痛みや痙攣、下痢などを抑える薬
    • アセチルコリンは副交感神経を活発にして消化管の運動などを亢進させる
    • 副交感神経が活発になると胃や腸などの痙攣・痛み、潰瘍や胃炎・腸炎の悪化などがおこりやすくなる
    • 本剤はアセチルコリンの働きを抑える作用(抗コリン作用)をあらわす
  • 胆石や尿路結石に伴う痛みなどの改善に使用する薬剤もある
  • 本剤は薬剤の作用や化学構造などにより、ムスカリン拮抗薬、3級アミン類、4級アンモニウム類などに分けられる
抗コリン薬についてもっと詳しく

尿路結石の経過と病院探しのポイント

尿路結石かなと感じている方

尿路結石は、普段は特に症状を起こさないことが多いです。しかし、尿路に結石が詰まって結石発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多いが生じると、わき腹から下腹部、または背中の痛みと吐き気が特徴的です。結石発作を起こして痛みがあるときの初期対応であれば救急科、ひとまず落ち着いた場合のその後の対応(予防や根本治療)は泌尿器科になります。

尿路結石の診断はレントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査検査や腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査腹部CT検査X線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができるで行います。国内の総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないであればほとんどのところに超音波やCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査の設備がありますので、診断のために特別な病院を選択しなければならない、ということはありません。

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尿路結石でお困りの方

結石発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多いは、尿管腎臓と膀胱を繋ぐ細い管。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に流れ込むの細い位置に石が詰まった状態です。発作を起こしている時には、強い痛み止め(坐薬肛門や膣に入れる固形の薬剤のものなど)を使用したり、吐き気止めや水分摂取のための点滴を行ったりすることが治療となります。近くの病院の救急科を受診するのが良いでしょう。

結石のサイズが1cm未満であれば、クリニックに通院し自然に石が排出されるのを待ちます。それよりも大きく自然排出が見込めない場合には、背中に当てて衝撃波を与え、結石を砕く治療(ESWL)や、それでも対応が困難な場合には尿道から管を入れて結石を砕く治療(TUL)を行います。

クリニックではこのような治療が行えるところと行えないところがあります。事前にESWLを行っているかどうかを確認した上で受診するのが良いでしょう。

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