つうふうじん
痛風腎
痛風を起こす尿酸の結晶が、腎臓に溜まることによって炎症を起こし、腎機能が低下している状態
2人の医師がチェック 43回の改訂 最終更新: 2018.05.31

痛風腎の基礎知識

POINT 痛風腎とは

痛風の原因となる尿酸の結晶が腎臓にたまって腎炎を起こしている状態を指します。痛風患者さんは高血圧など、他にも腎臓にダメージを与える要因を持っていることも多く、様々な要因があいまって月単位・年単位で腎臓の機能が失われていきます。腎障害があっても自覚症状はほとんど出ませんが、かなり進行すると尿が出にくくなる、体がむくむ、疲れやすい、食欲不振、吐き気などの症状がでます。痛風腎は採血や尿検査から疑われ、腎臓超音波(エコー)検査などによって診断されます。腎生検が必要になることもあります。治療としては塩分制限、アルコール制限、プリン体制限、蛋白制限などの食事療法、適度な運動をまず行います。血液中の尿酸値を下げる薬や、腎臓で尿酸の結晶ができにくくなる薬もしばしば使われます。痛風腎が心配な方や治療したい方は腎臓内科を受診してください。

痛風腎について

  • 痛風を起こす尿酸の結晶が、腎臓に溜まることによって腎臓に炎症を起こした状態
  • 痛風では、高血圧症合併することが多く、痛風腎とあいまって腎臓の機能を低下させる

痛風腎の症状

  • 腎臓がダメージを受ける:慢性腎臓病になっても、かなり進行するまで症状はでない
    • 慢性腎臓病が著しく進むと以下のような症状が見られる
      ・尿が出にくい
      ・足などがむくむ
      ・疲れやすい
      ・食欲が出ない
      ・吐き気がする など
  • 尿路結石合併することもある
    • 尿路結石がある場合には、激しい背中や下腹部の痛みが出ることがある

痛風腎の検査・診断

  • 血液検査
    • 腎機能や尿酸値を調べる
  • 尿検査
    • 尿タンパクの有無などを調べる
  • 腎臓超音波(エコー)検査
  • 必要であれば腎臓の生検を行い顕微鏡で検査を行う
    • 腎生検は背中から太めの針を刺して、腎臓を一部採取する検査
    • 大出血などの危険もあるため、入院で行われることが多い

痛風腎の治療法

  • 慢性腎臓病の治療と同様に行う
    • 食塩やタンパク質の少ない食事を摂る
  • その他に水分の十分な摂取や、プリン体やアルコールの制限を行う
  • 高尿酸血症に対しては必要に応じて以下のような薬物を用いる(詳細は高尿酸血症の項を参照)
    • 尿酸の産生を抑える薬
    • 尿酸の排泄を促す薬

痛風腎のタグ

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