つうふうじん
痛風腎
痛風を起こす尿酸の結晶が腎臓に溜まることで炎症を起こし、腎機能が低下した状態
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最終更新: 2024.05.03
痛風腎の基礎知識
POINT 痛風腎とは
尿酸の結晶(痛風の原因となる)が腎臓にたまって腎炎を起こしている状態を指します。痛風の人は高血圧など、他にも腎臓にダメージを与える要因を持っていることも多く、様々な要因があいまって月単位・年単位で腎臓の機能が失われていきます。腎障害があっても自覚症状はほとんど出ませんが、かなり進行すると尿が出にくくなる、体がむくむ、疲れやすい、食欲が出ない、吐き気などの症状が出現します。痛風腎は血液検査や、尿検査から疑われ、腎臓超音波(エコー)検査などによって診断され、必要に応じて腎生検が行われます。治療としては塩分制限、アルコール制限、プリン体制限、蛋白制限などの食事療法、適度な運動をまず行います。血液中の尿酸値を下げる薬や、腎臓で尿酸の結晶ができにくくなる薬もしばしば使われます。痛風腎が心配な方や治療したい方は腎臓内科を受診してください。
痛風腎について
痛風腎の症状
痛風腎の検査・診断
- 血液検査
腎機能 や尿酸値を調べる
- 尿検査
- 尿タンパクの有無などを調べる
- 腎臓超音波(
エコー )検査 - 必要であれば腎臓の
生検 を行い顕微鏡で検査を行う腎生検 は背中から太めの針を刺して、腎臓を一部採取する検査- 大出血などの危険もあるため、入院で行われることが多い