こうにょうさんけっしょう

高尿酸血症

血液中の尿酸の濃度が高い状態。痛風の原因となる

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8人の医師がチェック 56回の改訂 最終更新: 2017.12.06

高尿酸血症の基礎知識

高尿酸血症について

  • 血液中の尿酸の濃度が高い状態
  • 内臓脂肪が蓄積されることにより、遊離脂肪酸(脂肪が分解され、血液の中に溶け出したもの)が通常よりも多く分泌されることが原因に一部関与しているとされる
    • 遊離脂肪酸が肝臓に運ばれると、プリン体穀物や肉など食べ物全般に含まれている物質。プリン体が原因となって尿酸が作られ、血液中の尿酸濃度が高くなると痛風を発症しやすくなるが肝臓で代謝体内で行われる、物質の合成や分解などの化学反応のことされ、尿酸ができる
    • 作られる尿酸の量が多いか、尿酸の排泄が少なくなると、血液の中の尿酸値が高くなる状態となる
  • 内臓脂肪の蓄積のほか、腎不全白血病骨髄骨の内側のすかすかとした部分。主に血球を作っている。骨髄に異常が起こると、正常な血球が作れなくなり、白血病や貧血などが起こる。腫が原因となることもある
  • 日本での患者数は、500万人以上と報告されている

高尿酸血症の症状

  • 痛風発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多い
    • 関節が腫れ、強い痛みが出る
    • 足の親指の付け根に出やすい
    • 発作から1日後が、痛みのピーク
    • 2週間程度で症状はおさまることが多い
  • 症状が進行すると以下の症状が見られる
    • 痛風結節(関節の周りがこぶのように腫れる)
    • 尿路結石
    • 腎臓の障害

高尿酸血症の検査・診断

  • 血液検査:尿酸値の測定

高尿酸血症の治療法

  • 飲み薬で尿酸値を下げることが可能
    • ただし、基本は食生活の改善することが必要である
  • 狭心症心筋梗塞などを引き起こす原因の1つである

高尿酸血症に関連する治療薬

尿酸生成阻害薬(高尿酸血症治療薬)

  • 体内でプリン体から尿酸を生成する酵素を阻害し、尿酸生成を抑えて高尿酸血症を改善したり、痛風発作などを予防する薬
    • 高尿酸血症では血液中の尿酸濃度が高く、痛風や腎臓障害の原因となる
    • 尿酸は肝臓でプリン体がキサンチンオキシダーゼ(XO)という酵素により代謝され生成される
    • 本剤はXOを阻害する作用により、尿酸の生成を阻害する
  • 薬剤によっては尿酸結石の予防で使用する場合もある
尿酸生成阻害薬(高尿酸血症治療薬)についてもっと詳しく

尿アルカリ化薬

  • 酸性に傾いている尿や体液をアルカリ性にし、高尿酸血症における酸性尿や尿路結石などを改善する薬
    • 高尿酸血症は血液中の尿酸濃度が高い状態で、尿の通り道に結石(尿路結石)ができやすくなる
    • 尿酸が多いと酸性に傾き尿酸が溶けにくいため、結晶になりやすく尿路結石もできやすくなる
    • 本剤は尿や体液をアルカリ性にする作用をもち、尿路結石をできにくくする
  • アシドーシス(血液が過度に酸性に傾いている状態)を改善する目的で使用する場合もある
尿アルカリ化薬についてもっと詳しく

尿酸排泄促進薬

  • 尿細管での尿酸の再吸収を抑え、尿酸の尿への排泄を促進し高尿酸血症を改善する薬
    • 高尿酸血症では血液中の尿酸が高い状態で、痛風や腎臓障害の原因となる
    • 尿中に排泄された尿酸の多くは腎臓の尿細管というところで再び血液中へ吸収(再吸収)される
    • 本剤は尿細管での尿酸の再吸収を阻害し尿酸排泄を促す
  • 高尿酸血症に伴う高血圧治療に使用する薬剤もある
尿酸排泄促進薬についてもっと詳しく

高尿酸血症の経過と病院探しのポイント

高尿酸血症かなと感じている方

高尿酸血症は一般的な病気で、特に症状は出ませんが健康診断などで尿酸値が高いと指摘されたことのある方は多いのではないかと思います。高尿酸血症に関連する専門科は内科です。内科の中でもあえて言えば代謝体内で行われる、物質の合成や分解などの化学反応のこと内科(内分泌代謝内科)になりますが、一般的な病気であるため、内科の医師であれば広く診察が可能です。

高尿酸血症によって痛風発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多い(急激に関節が痛くなった状態)を起こした時に受診する先は、整形外科か救急科が適しています。その時点では診断をつけることと、とりあえず痛みや炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑えることが治療の目的です。痛風の発作が一時的に治まってからは、内科でその後の経過を見るケースが多いです。痛風発作は一時的なものですが、治療しなければならないのはその原因となっている高尿酸血症(血液中の尿酸値が高いこと)だからです。運動、食事などの生活習慣の改善を試みた上で、必要であれば尿酸値を下げる薬を長期的(月〜年単位)で内服します。

受信先としては一般内科のクリニックや病院が適しています。高尿酸血症の診断自体は、大病院ではなく内科のクリニックで十分に行うことが可能です。高尿酸血症の診断は血液検査で行いますから、クリニックでも病院でも行うことができます。

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高尿酸血症でお困りの方

高尿酸血症の治療は内科のクリニックで行います。高血圧や心臓の持病などでかかりつけのところがあれば、そこで一緒に見てもらうことが望ましいです。

現在の日本の医療体制では、「通院は近所のかかりつけ医、入院は地域の総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はない」といった分業と、医療機関同士の連携が重視されています。重症の患者さんが安心していつでも総合病院にかかれるように、総合病院でなくとも診療が行える病状の方は、できるだけ地域のクリニックを受診してもらうことで、住み分けを行うという形です。これには、地元に自分のかかりつけ医(主治医)を作ることで、その人の病状全体が把握できるというメリットもあり、必要あればその都度、病気ごとに専門の医師や医療機関と連携して診療を行います。

長期的な通院が必要となりますので、何よりも主治医との相性や病院の通いやすさが重要です。信頼できて食事など日常生活の悩みをしっかり相談できる主治医を見つけることはとても大切で、細かな薬の使い分けなどよりも影響が大きい部分かもしれません。

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