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腎不全(総論)

腎臓の障害によって、血液から老廃物を取り除く機能が悪化した状態を指す言葉。急性腎障害と慢性腎臓病に大きく分かれる

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7人の医師がチェック 176回の改訂 最終更新: 2017.10.13

腎不全(総論)の基礎知識

POINT腎不全(総論)とは

腎不全は腎臓が機能しなくなることで、むくみ、尿量の減少、呼吸困難などの症状が現れます。腎不全の治療は原因によって変わるので、血液検査、尿検査、超音波検査、CT検査などで原因を探します。腎不全は、腎臓内科泌尿器科などが協力して治療を行うことが必要な場合があります。様々な対応が可能な大きめの病院を受診し診断、治療を行うことが大事です。

腎不全(総論)について

  • 腎臓の、血液から老廃物を取り除く機能が悪化した状態を指す言葉
    • 腎不全という病気があるわけではない
    • 心臓の機能が悪いと心不全、肝臓の機能が悪いと肝不全と呼ぶのと同じく腎臓の機能の悪い状態を指す
  • 急性腎障害慢性腎臓病に大きく分かれる(詳細はそれぞれの疾患を参照)
  • 急性腎障害は、数日間の経過で急激に体調が悪化して尿が出なくなり、緊急の治療を必要とする状態
    • 原因によって腎前性・腎性・腎後性に分けられる
    • 急性腎前性腎不全:腎臓に十分な血液が流れてこないため、腎臓の働きが低下するもの
    • 急性腎性腎不全:何らかの理由で腎臓の細胞が損傷を受けているもの
    • 急性腎後性腎不全:腎臓から尿道までをつなぐ尿管腎臓と膀胱を繋ぐ細い管。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に流れ込む、膀胱のどこかが詰まっていて尿が流れないもの
  • 慢性腎臓病は、数年から数十年単位で徐々に腎臓の機能が衰えていった結果の状態
    • 初期には自覚症状がないことが多い
    • 症状がないまま健康診断などで指摘されることが多い
    • 慢性腎臓病の主な原因:糖尿病、高血圧、慢性糸球体腎炎 など

腎不全(総論)に関連する治療薬

活性型ビタミンD3製剤

  • 小腸からのカルシウム吸収を促進させ、骨量の減少を抑え骨粗しょう症による骨折などの危険性を低下させる薬
    • 骨粗しょう症では骨を壊す細胞と作る細胞のバランスが崩れ骨がもろくなってしまう
    • ビタミンDは活性型ビタミンD3となると、小腸からのカルシウムの吸収を促進させ骨量の減少を抑える
    • 本剤は体内で活性型ビタミンD3と同様の作用をあらわす製剤である
  • 続発性(二次性)副甲状腺機能亢進症や副甲状腺機能低下症などに使用する薬剤もある
活性型ビタミンD3製剤についてもっと詳しく

高リン血症治療薬

  • リンを吸着し排泄させることで高リン血症を改善し、動脈硬化や骨折などを予防する薬
    • 慢性腎不全では腎臓の機能が低下することで尿の生成などが低下し体内にリンが蓄積し高リン血症がおこる
    • 高リン血症では血管や関節などの石灰化により動脈硬化や関節痛などがおこりやすくなる
    • 高リン血症では副甲状腺ホルモンの過剰分泌がおこり、これにより骨がもろくなる
    • 本剤は消化管内でリンと結合しそれが排泄されることで体内のリン量を減らす
高リン血症治療薬についてもっと詳しく

陽イオン交換樹脂製剤(血清カリウム抑制剤)

  • 腸管内で薬剤のもつ陽イオンをカリウムイオンと交換しカリウムイオンを排泄させて血液中のカリウム値を下げる薬
    • 慢性腎不全では腎機能低下により血液中のカリウム値が高くなりやすくなる
    • 血液中のカリウム値が高いままだと高カリウム血症がおこりやすくなる
    • 本剤は腸管内でカリウムイオンを本剤のもつ陽イオンと交換し、体外へ排泄させる樹脂製剤
陽イオン交換樹脂製剤(血清カリウム抑制剤)についてもっと詳しく

腎不全(総論)の経過と病院探しのポイント

腎不全(総論)かなと感じている方

腎不全とは病名ではなく、単に腎臓の機能が低下していることを指す言葉です。急性腎障害慢性腎臓病腎不全に関連する病名ですが、いずれの場合も腎不全になった原因が別にありますので、そちらの診療科や専門医からの治療を受けることになります。

腎不全の診断は血液検査と尿検査で行います。その上で、腎不全になっている原因を調べます。数日単位で出現したものが急性腎障害腎機能腎臓の機能。腎臓がどれだけ血液をろ過してきれいにできるかを示す。血液検査でクレアチニンの値を元に判断されるが低下した状態が3か月以上続いているものが慢性腎臓病です。

血液検査と尿検査ができることはもちろんですが、急性腎障害あるいは慢性腎臓病になった原因を調べるために、腹部エコー空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査腹部CTX線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができる胸部レントゲン X線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、心臓や肺、骨などの状態を調べるために行われる胸部CTX線(放射線)を用いて胸の中の状態を調べる検査。肺や肋骨などの状態を確認するために行われることが多い心電図心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査心エコー空気の細かな振動である超音波を使って、心臓の状態を調べる検査など、様々な検査を必要に応じて行います。そのような意味で、どんな原因であっても対応ができる地域の中核病院その地域の中心となる総合病院のことで、診療所やクリニックではできないような検査や治療を請け負う役割を担っているが良いでしょう。

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腎不全(総論)でお困りの方

腎不全の治療は、その原因によって異なります。根本治療が可能な場合と、対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるしか難しい場合があります。個人の病状に応じて、急性腎障害慢性腎臓病のページをご参考になさってください。

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