活性型ビタミンD3製剤
小腸からのカルシウム吸収を促進させ、骨量の減少を抑え骨粗しょう症による骨折などの危険性を低下させる薬
活性型ビタミンD3製剤の解説
活性型ビタミンD3製剤の効果と作用機序
活性型ビタミンD3製剤の薬理作用
骨粗しょう症では骨を壊す細胞と作る細胞のバランスが崩れることで、骨がもろくなってしまい、転倒などにより骨折する危険性が高くなる。
体内で活性化したビタミンDは活性型ビタミンD3となり小腸からのカルシウムの吸収を促進することで骨を作る過程(骨形成)を促進させ、骨量の減少を抑える作用をあらわす。
本剤は体内で活性型ビタミンD3とほぼ同様の作用をあらわす薬剤であり、骨粗しょう症の治療で使用される。また薬剤によってはビタミンD欠乏症を招く続発性(二次性)副甲状腺機能亢進症や副甲状腺ホルモンの低下などによる低カルシウム血症などがおこる副甲状腺機能低下症などに使用するものもある。
活性型ビタミンD3製剤の主な副作用や注意点
- 消化器
症状 - 吐き気、下痢、胃部不快感などの症状があらわれる場合がある
腎機能 障害- 頻度は非常に稀である
- 尿量が少なくなる、
発疹 、むくみ などの症状 がみられる場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
- 結石に関しての注意
- 頻度は稀であるが、腎結石や尿路結石などがあらわれる場合がある