ていかるしうむけっしょう

低カルシウム血症

血液中のカルシウム濃度が低下した状態であり、手指やくちの痺れが特徴的な疾患

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7人の医師がチェック 128回の改訂 最終更新: 2016.11.14

低カルシウム血症の基礎知識

低カルシウム血症について

  • 血液中のカルシウム濃度が低下した状態であり、手指や口の痺れが特徴的
    • カルシウムが尿に多く出てしまったり、骨から血液中へ移動されないことで起きる
  • 以下の原因が考えられる
    • 副甲状腺ホルモン副甲状腺から出るホルモン。血液中のカルシウムの濃度を上げるように働くの分泌量が少ない
    • ビタミンD脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムやリンの量を体内で適切に調整する働きを持つ。外部から摂取する他に、紫外線を浴びることで体内でも合成される欠乏症
    • 低マグネシウム血症
    • 腎臓の損傷
    • カルシウムの摂取不足
    • 膵炎
    • 甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌する・副甲状腺の手術後   など

低カルシウム血症の症状

  • 手足や顔面のしびれたような感覚
  • テタニー様々な原因で手足に生じる、しびれや筋肉のけいれん症状のこと(手足の筋肉の硬直)
  • 興奮などの精神症状
  • 不整脈(QT延長)、徐脈脈がゆっくりなこと(50-60回/分以下とすることが多い)。必ずしも病気によるものであるとは限らない
  • 消化器症状
    • 吐き気、嘔吐
    • 下痢など

低カルシウム血症の検査・診断

  • 血液検査
    • 血液中のカルシウムの量を調べる
    • 血液中のアルブミンの量を調べる(アルブミンが不足していると、カルシウムまで誤って不足しているように見えてしまうため)
    • その他、血液中のミネラル水の中に溶けると電気を通す性質をもつ物質で、ミネラルとも呼ばれる。ナトリウムやカリウムが有名副甲状腺ホルモン副甲状腺から出るホルモン。血液中のカルシウムの濃度を上げるように働く腎機能腎臓の機能。腎臓がどれだけ血液をろ過してきれいにできるかを示す。血液検査でクレアチニンの値を元に判断されるなどを調べて、低カルシウム血症の原因を調べる

低カルシウム血症の治療法

  • カルシウム剤の内服
    • 強い症状がある緊急時には、注射や点滴で行う場合もある
  • ビタミンD脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムやリンの量を体内で適切に調整する働きを持つ。外部から摂取する他に、紫外線を浴びることで体内でも合成される剤の内服

低カルシウム血症に関連する治療薬

カルシウム製剤

  • 体内にカルシウムを補充し、骨粗しょう症、高リン血症、消化器症状などを改善する薬
    • カルシウムは体内で骨を強くする作用、リンを体外へ排泄する作用、胃酸に対する制酸作用などをあらわす
    • 本剤はカルシウムを含有する製剤で、製剤毎の特徴などによって色々な疾患・症状に使用する
  • 本剤は主に有機酸系カルシウム製剤と無機系カルシウム製剤に分かれる
カルシウム製剤についてもっと詳しく

低カルシウム血症の経過と病院探しのポイント

低カルシウム血症かなと感じている方

低カルシウム血症では、手足のしびれやふるえ、吐き気といった症状が出現します。しかし、基本的に診断には採血が必要で、症状だけから自己診断するのは難しい病気です。

症状が安定しているという前提ですが、診断をつけるためであれば最初に受診するのは、内科のクリニックや病院が良いでしょう。血液検査ができる医療機関ならばどこでも対応が可能です。

低カルシウム血症は、血液検査の結果で診断します。ご高齢の方や痩せている方では、標準的な値より低い値であっても症状がないことが多く、そのような場合は低カルシウム血症とは呼びません。また、レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査などの画像検査で低カルシウム血症を診断することはできません。

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低カルシウム血症でお困りの方

低カルシウム血症の治療では、体内に不足しているカルシウムを補います。軽いものであればカルシウムの内服薬飲み薬のことで対応しますし、重症の場合には点滴でカルシウムを補充します。それと同時に、低カルシウム血症の原因となった何らかの病気(副甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌するの異常など)が隠れていることも多いですので、そちらの病気の治療も同時に行う必要があります。

低カルシウム血症については、診断がつき次第その場で治療が開始されますし、治療の方法にもバリエーションが少ないため、どこでどのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気かもしれません。

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