こつそしょうしょう
骨粗しょう症
骨がもろくなって、骨折の危険が高くなってしまう病気。女性の高齢者に特に多く見られる
9人の医師がチェック 133回の改訂 最終更新: 2017.12.06

骨粗しょう症の基礎知識

骨粗しょう症について

  • 骨がもろくなってしまうことで、ちょっとした衝撃でも骨が折れてしまう危険性が高くなる病気
  • 転倒による骨折が多い
  • 骨を壊す細胞と作る細胞のバランスが崩れることで起こる
    • 人間の骨は常に新しく生まれ変わっている(骨の吸収と骨の再生が繰り返されている)
    • 骨を壊す細胞は古くなった骨を溶かし、骨を作る細胞は新しく丈夫な骨を作っている
    • 新鮮で丈夫な骨を保つバランスが崩れて、骨を壊す細胞が強くなると骨粗しょう症が起こる
  • バランスが崩れる原因
    • 女性ホルモンの低下
      ・女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」というホルモンは、骨を壊す細胞を抑える働きをしている
      ・加齢とともにエストロゲンの働きが弱くなると、骨を壊す細胞が強くなり骨がもろくなる
      ・そのため、高齢の女性で多く見られる
    • その他の原因
      ・カルシウムやビタミンDの不足(ビタミンD欠乏症)
      ・薬の副作用(ステロイドの長期使用など)
      ・骨の病気(関節リウマチ多発性骨髄腫など)
      ・ホルモンの病気(副甲状腺機能亢進症甲状腺機能亢進症クッシング症候群など)
       など

骨粗しょう症の症状

骨粗しょう症の検査・診断

  • 骨密度検査:骨の塩量から、骨の強度などを調べる
  • レントゲン検査(X線写真):脊椎圧迫骨折など、骨折がないかなどを調べる
  • ただし、骨折をすでに起こしてしまった患者で、骨粗しょう症が疑わしい場合は治療を開始することもある

骨粗しょう症の治療法

  • 食事療法
    • カルシウム、ビタミン(特にビタミンDとK)の多い食事を心がける
  • 運動療法
    • 運動することで骨を丈夫にし、かつ転ばないための筋力やバランス力をつける
  • 主な治療薬
    • 活性型ビタミンD3(骨の吸収を抑える)
    • ビスホスホネート(骨の吸収を抑える)
    • SERM(骨に対してエストロゲンの働きをする)
    • 副甲状腺ホルモン製剤(骨の再生を促す)
    • エストロゲン製剤

骨粗しょう症に関連する治療薬

活性型ビタミンD3製剤

  • 小腸からのカルシウム吸収を促進させ、骨量の減少を抑え骨粗しょう症による骨折などの危険性を低下させる薬
    • 骨粗しょう症では骨を壊す細胞と作る細胞のバランスが崩れ骨がもろくなってしまう
    • ビタミンDは活性型ビタミンD3となると、小腸からのカルシウムの吸収を促進させ骨量の減少を抑える
    • 本剤は体内で活性型ビタミンD3とほぼ同様の作用をあらわす製剤である

  • 続発性(二次性)副甲状腺機能亢進症や副甲状腺機能低下症などに使用する薬剤もある
活性型ビタミンD3製剤についてもっと詳しく

副甲状腺ホルモン製剤(骨粗しょう症治療薬)

  • 骨を作る細胞を増やし骨量を増やすことで骨粗しょう症による骨折などの危険性を低下させる薬
    • 骨粗しょう症では骨を壊す過程(骨吸収)が骨を作る過程(骨形成)を上回り骨量が低下して骨折などの危険が伴う
    • 副甲状腺ホルモンは断続的に途切れ途切れ投与すると骨を作る細胞が増え骨形成が促進される
    • 本剤は副甲状腺ホルモンの製剤で骨形成を促進する作用をあらわす

  • 製剤ごとに投与期間の制限が決められている
副甲状腺ホルモン製剤(骨粗しょう症治療薬)についてもっと詳しく

ビタミンK製剤

  • 体内にビタミンKを補うことで、ビタミンKの以下の働きにより骨粗しょう症の治療や出血傾向などの改善へ使用する薬
    • ビタミンKは骨を強くする働きをもつ
    • ビタミンKは血液を固める要因(血液凝固因子)に関与し、血液を固める働きをもつ
  • 製剤によって使用する症状や疾患が異なる場合がある

ビタミンK製剤についてもっと詳しく


骨粗しょう症のタグ


骨粗しょう症に関わるからだの部位

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