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上腕骨近位端骨折

上腕骨(二の腕の骨)の肩に近い部分の骨折。高齢者が転んで起こりやすい骨折の一つ。

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4人の医師がチェック 101回の改訂 最終更新: 2017.06.15

上腕骨近位端骨折の基礎知識

上腕骨近位端骨折について

  • 上腕骨(二の腕の骨)の肩に近い部分に起こった骨折
  • 転んで手をつく・肩から落ちるなど、腕に強い力が加わったときに起こる
  • 骨折に加えて、同時に脱臼を伴うこともある
  • 高齢者の転倒における四大骨折の1つ(他の3つは以下である)
  • 成人の骨折の中で4-5%を占める

上腕骨近位端骨折の症状

  • 骨折による肩から二の腕の腫れや痛み
  • 肩を動かすことはできない
  • 場合によっては神経が損傷し、手のしびれが起こることもある
  • 上腕骨の骨折であれば、手を握ることは問題ない

上腕骨近位端骨折の検査・診断

  • 画像検査:骨折の程度や骨折部位がずれていないかなどを確認する
    • レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査検査
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査

上腕骨近位端骨折の治療法

  • 骨折の程度によって手術をするかしないかを決定する
  • 保存的治療手術のような体に負担の強い治療を行わずに治るのを待つ、もしくは経過を観察する方法。薬による治療やリハビリなど、体を直接傷つけないような治療を含む:骨折による骨のずれ方が少ない場合は、三角巾骨折後などで応急処置に用いられる包帯の一種やバンドで腕を体に固定し治るのを待つ
  • 手術:骨のずれが大きいまたは骨のかけらがある場合に行う
    • 髄内釘固定法
    • プレート固定法
  • 骨折がひどい場合は人工骨頭置換術を行うこともある
  • 手術後早い時期(2-3週間後)からリハビリテーションを行うことが大切
    • きちんとリハビリテーションをすることで、肩の動きは取り戻せることが多い
      ・筋力トレーニング
      ・日常生活の動き(例えば、重い物を持ち上げたり、洗濯物を干したりする動き)の確認
      ・関節ができるだけ固まらないようにする練習
  • 高齢者は転倒を予防することが重要
    • 運動習慣をつける
    • 認知機能を低下させない

上腕骨近位端骨折の経過と病院探しのポイント

上腕骨近位端骨折かなと感じている方

上腕骨近位端骨折は、ほぼ肩の近くの腕の付け根に起きる骨折で、特にご高齢の方に多いです。強く打ったりひねったりした後から肩が腫れて強い痛みがある場合には上腕骨近位端骨折の可能性がありますが、それ以外にも肩の脱臼、鎖骨の骨折、肩腱板断裂といった疾患が同様の症状を引き起こします。ご自身でこのうちのどれかを診断するのは必ずしも容易ではありません。実際に医療機関を受診された後は、上腕骨近位端骨折の診断は診察とレントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査で行います。場合によってはエコー空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査を補助的に使用します。

ご自身の症状が上腕骨近位端骨折でないかと心配になった時、まずは整形外科のクリニックや、お近くの救急外来を受診されることをお勧めします。肩の脱臼や鎖骨骨折であればクリニックで対応が可能です。上腕骨近位端骨折で手術が必要そうな場合には、レントゲンやその他行われた診察、検査の結果をまとめた診療情報提供書前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。俗に「紹介状」と呼ばれているものを指すとともに、手術可能な病院を紹介してくれます。

受診先として、総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないの救急外来は相対的に待ち時間が少ないというメリットもある一方で、専門の整形外科医ではなく広く浅く診察をする救急医が初期対応に当たることになります(日中は救急外来が開いていないこともあります)。総合病院の整形外科外来は、飛び込みで受診するには患者数が多く(待ち時間が長く)、また診療情報提供書を持っていないと受診ができなかったり、追加料金が必要となったりします。

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上腕骨近位端骨折でお困りの方

上腕骨近位端骨折の場合、ごく軽度の骨折であれば手術をせずに三角巾骨折後などで応急処置に用いられる包帯の一種で安静にして治すこともあります。それを除けば原則は手術が必要です。上腕骨近位端骨折は、診断がつき次第その場で治療が開始されますので、どこでどのような治療を受けるかを迷う余地は少ない疾患かもしれません。

手術後は、あまり安静にし過ぎているとかえって関節が固まって動かしづらくなってしまうため、痛みに耐えられる範囲で早期からリハビリテーションを開始していきます。

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