ふくこうじょうせんきのうていかしょう

副甲状腺機能低下症

副甲状腺ホルモンの分泌や作用が低下することで低カルシウム血症、高リン血症などをおこす病気

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6人の医師がチェック 85回の改訂 最終更新: 2017.06.15

副甲状腺機能低下症の基礎知識

副甲状腺機能低下症について

  • 副甲状腺ホルモン副甲状腺から出るホルモン。血液中のカルシウムの濃度を上げるように働くの分泌や作用が低下することで低カルシウム血症、高リン血症などをおこす病気
  • 以下の3つに分類される
    • 原発性他の病気や外部の要因によってではなく、その病気自体が自然発生したものであるということ。「二次性、続発性、転移性」と対比的に用いられる副甲状腺機能低下症
      自己免疫疾患本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう病気の総称HAM症候群)
      ・先天的に副腎がきちんとつくられない病気(22q11.2欠失症候群)
    • 二次性ある病気が、自然発生したものではなく、他の病気や外部の要因によって引き起こされたものであるということ副甲状腺機能低下症
      ・首の手術や放射線治療主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法の影響で副甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌するの機能が低下したもの
    • 偽性副甲状腺機能低下症

副甲状腺機能低下症の症状

  • 手や足、唇のしびれ
  • テタニー様々な原因で手足に生じる、しびれや筋肉のけいれん症状のこと(手足の筋肉の硬直)
  • 精神症状
    • 不穏落ち着きがなくなったり、興奮したりしている状態。精神疾患、アルコール依存、せん妄などが原因となることが多い
    • うつ
  • 不整脈
    • QT延長
  • 消化器症状
    • 吐き気
    • 嘔吐
    • 下痢
      など

副甲状腺機能低下症の検査・診断

  • 血液検査
    • 副甲状腺ホルモン副甲状腺から出るホルモン。血液中のカルシウムの濃度を上げるように働くの量を調べて、原因を診断する
    • カルシウムやリンの濃度を調べる
  • 尿検査
    • 尿中カルシウムとクレアチニンを調べる

副甲状腺機能低下症の治療法

  • テタニー様々な原因で手足に生じる、しびれや筋肉のけいれん症状のことやけいれんを起こしている場合
    • カルシウム製剤(カルチコール)を注射
      ・緊急に血中のカルシウムを補う
  • 明らかな症状がない場合
    • 活性型ビタミンD脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムやリンの量を体内で適切に調整する働きを持つ。外部から摂取する他に、紫外線を浴びることで体内でも合成される製剤
      ・腸からのカルシウム吸収を促す

副甲状腺機能低下症に関連する治療薬

活性型ビタミンD3製剤

  • 小腸からのカルシウム吸収を促進させ、骨量の減少を抑え骨粗しょう症による骨折などの危険性を低下させる薬
    • 骨粗しょう症では骨を壊す細胞と作る細胞のバランスが崩れ骨がもろくなってしまう
    • ビタミンDは活性型ビタミンD3となると、小腸からのカルシウムの吸収を促進させ骨量の減少を抑える
    • 本剤は体内で活性型ビタミンD3と同様の作用をあらわす製剤である
  • 続発性(二次性)副甲状腺機能亢進症や副甲状腺機能低下症などに使用する薬剤もある
活性型ビタミンD3製剤についてもっと詳しく

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