しきゅうたいじんえん
糸球体腎炎
腎臓の中でも血液のろ過を行っている糸球体に炎症がおきる病気
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最終更新: 2026.09.25
糸球体腎炎の基礎知識
POINT 糸球体腎炎とは
糸球体腎炎とは、腎臓の中にある「糸球体」という部分に炎症が起こる病気の総称です。糸球体は、血液をろ過して尿をつくるフィルターのような役割をしています。糸球体に炎症が起こると、通常は尿の中に出にくい血液や蛋白質が尿に漏れ出し、血尿や蛋白尿がみられることがあります。 糸球体腎炎には、IgA腎症、急性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎など、さまざまな病気が含まれます。症状としては、血尿、身体のむくみ、だるさ、高血圧、尿量の変化などがみられることがありますが、症状の種類や程度は病気のタイプによって異なります。症状がほとんどなく、健診などの尿検査で見つかることもあります。 糸球体腎炎が疑われる場合には、尿検査、血液検査、画像検査(腹部超音波検査、腹部CT検査など)、腎生検などを行い、病気のタイプや腎臓の状態を調べます。治療は原因や重症度によって異なり、経過観察、食事療法、血圧管理、薬物療法などが検討されます。糸球体腎炎のタイプによって経過が異なり、生活にほとんど影響しないこともありますが、短期間で腎機能が低下し、透析治療が必要になることもあります。 血尿や蛋白尿、身体のむくみ、強いだるさなどがある場合には、糸球体腎炎が原因となっていることがあります。気になる症状がある場合や健診で尿の異常を指摘された場合には、内科や腎臓内科で相談してください。
糸球体腎炎について
- 糸球体腎炎とは、腎臓の中で血液をろ過している「
糸球体 」に炎症 が起こる病気の総称 - 糸球体腎炎は、経過や進行の速さによって、急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎などに分類される
- 急性糸球体腎炎
- 比較的短い期間で、
血尿 、蛋白尿 、むくみ 、高血圧などが現れるタイプ - 感染後に起こることがあり、A群溶連菌による
感染症 の後にみられることがある - 薬の副作用などがきっかけとなって起こることもある
- 比較的短い期間で、
- 慢性糸球体腎炎
- 血尿や蛋白尿が長期間続くタイプ
- 代表的な病気にIgA腎症がある
- 膜性増殖性糸球体腎炎、
自己免疫 性疾患、血管炎、炎症性腸疾患、悪性腫瘍 などが関係することもある
- 急速進行性糸球体腎炎:原因不明の場合もあり、
免疫 の異常が関与していると考えられている- 数週間から数か月の経過で、腎臓の働きが急速に低下するタイプ
- 原因がはっきりしない場合もある免疫の異常、自己免疫性疾患、血管炎などが関係することがある
- 急性糸球体腎炎
糸球体腎炎の症状
- 見られやすい症状・体の変化
血尿 蛋白尿 - 身体の
むくみ - だるさ
- 高血圧
- 尿量の変化微熱
- 血尿や蛋白尿は、自分では気づかず、健診や学校検尿などで指摘されて見つかることがある
- 糸球体腎炎の種類や重症度によって、症状の出方は異なる
- むくみは、顔や
まぶた 、足などに現れることがある - 腎臓の働きが急激に低下すると、だるさ、尿量の減少、高血圧などがみられることがある
糸球体腎炎の検査・診断
- 尿検査:
蛋白尿 、血尿 の有無を調べる - 血液検査:
腎機能 や炎症 の程度を調べ、全身状態を確認する - 画像検査:腎臓の大きさや形を調べる
腹部超音波検査 腹部CT検査
組織診 (腎生検 ):炎症を起こしている原因を調べる- 腎臓の組織を取り出して顕微鏡で観察する
糸球体腎炎の治療法
- 原因によって治療が異なる
- 生活改善により悪化・再発を防ぐ
- 状態によってタンパク質、塩分を制限した食事(ただし小児では成長の面から厳しい制限は行わないことが多い)
- 過労を避ける
- 風邪の予防に努める
- 薬物療法
感染症 が原因の場合は、抗菌薬 などで治療する- 降圧薬:腎臓の悪化を防ぐ
- ACE阻害薬
- ARB
- カルシウムチャネル遮断薬
- βブロッカー など
利尿薬 :むくみ を和らげる目的で使われるステロイド薬 :腎臓の炎症 を抑える目的で使われることがある免疫 抑制薬:免疫の異常が関係する糸球体腎炎で使われることがある抗血小板薬 :病気の種類や状態によって使われることがある
- 末期腎不全の状態になると、
透析 治療が必要になる- 透析治療については「慢性腎不全」を参考
糸球体腎炎に関連する治療薬
ジピリダモール製剤(抗血小板薬)
- 血小板凝集を抑え血栓を抑える作用や冠動脈を拡張させる作用をあらわし、血流を改善することにより心疾患や腎疾患などの症状を改善する薬
- 血小板が凝集すると血液が固まりやすくなり血栓ができやすくなる
- 体内には血小板凝集を促進する物質や血小板凝集を抑える物質がある
- 本剤は血小板凝集を促進する物質の阻害、血小板凝集を抑える物質の合成促進作用などにより抗血小板作用をあらわす
- 本剤には冠動脈を拡張させ心臓への血液循環を改善する作用もある
- 尿タンパクを減少させる作用によりネフローゼ症候群などの腎疾患へ使用する場合もある
糸球体腎炎が含まれる病気
糸球体腎炎のタグ
糸球体腎炎に関わるからだの部位