じんこうかしょう
腎硬化症
腎臓そのものが硬くなり腎臓の機能が低下した状態。長年続いた高血圧が原因となることが多い
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最終更新: 2022.02.18
腎硬化症の基礎知識
POINT 腎硬化症とは
高血圧症が原因で腎臓の細かな血管がもろくなる病気です。高血圧症が続くと血管の壁に負担がかかり、血管が少しずつ劣化して固くなり中が狭くなっていきます。腎臓には細い血管が張り巡らされていて、高血圧症が続くと腎臓の血管も固く脆くなり、腎臓の機能低下につながります。 腎硬化症が進むと腎臓の機能が失われてしまい、血液透析などの腎代替療法(腎臓の代わりをする治療)が必要になります。腎代替療法を避けるために腎硬化症の人は高血圧症の治療と同様に食事療法や運動療法、薬物療法などが行なわれます。高血圧の人で腎臓の機能が悪化している人は腎硬化症の可能性があるので、腎臓の機能をなるべく保つためにも治療を見直すことが大切です。心配な人はかかりつけの内科や腎臓内科で相談してみてください。
腎硬化症について
- 腎臓そのものが硬くなり腎臓の機能が低下した状態
- 高血圧が長い間続いたことにより腎臓の動脈に障害が現れ、腎臓が硬くなる
- 病気は、以下の2つに分けられる
良性 腎硬化症:進行はゆるやか- 悪性腎硬化症:急激な経過をたどる
- 高血圧緊急症によって生じる悪性腎硬化症もある
腎硬化症の症状
腎硬化症の検査・診断
腎硬化症の治療法
良性 腎硬化症:高血圧の治療が中心- 食事療法:減塩食(塩分を1日6g以下に抑える)
- 運動療法
- 降圧薬の服用:食事、運動療法でも目標達成しない場合
- 悪性腎硬化症:降圧薬の使用、
透析 治療 - よく使われる降圧薬
- 腎臓に直接働いて腎臓の血行を変えるものが主に使われる
- ACE阻害薬
- ARB
- βブロッカー など
- 腎臓に直接働いて腎臓の血行を変えるものが主に使われる
- 以下のことを行うことで予防することができる
- 血圧コントロールが重要
- 生活習慣の改善や適切な降圧薬の治療
- ゆっくりと経過をたどるが、高齢になると透析治療を必要とする場合がある
- 透析治療について詳しくは「慢性腎臓病」を参考
腎硬化症のタグ
腎硬化症に関わるからだの部位

