じんけっかんせいこうけつあつしょう

腎血管性高血圧症

腎臓へ血流を送り出すの血管(腎動脈)が狭くなることで生じる高血圧

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4人の医師がチェック 83回の改訂 最終更新: 2017.12.06

腎血管性高血圧症の基礎知識

腎血管性高血圧症について

  • 腎臓へ血流を送る血管(腎動脈)が狭くなることで生じる高血圧
  • 腎動脈が狭くなると、腎臓に十分な血液が届きにくくなる
    • 血流を増やすため、腎臓からレニン(血圧を上げる作用があるホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれる)が分泌される
  • 主な原因
    • 動脈硬化全身に酸素と栄養を運ぶ動脈の壁が硬くなった状態。加齢の他に、喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病などが原因となる
      ・中、高年者における主な原因
      ・血管の壁にコレステロールヒトの全ての細胞の膜を作るのに必要な脂質。LDLコレステロールとHDLコレステロールがあり、前者は動脈硬化などの原因となるなどが溜まる
    • 大動脈炎症候群
      ・血管の壁に炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起きて厚く腫れ、血管の内側が狭くなる
    • 線維筋性異形成
      ・血管の壁が組織の異常のため厚くなり、血液の流れが悪くなる
  • 高血圧症の原因の1%程度が腎血管性高血圧症

腎血管性高血圧症の症状

  • 高血圧
    • 血圧が高くなかった人が、急激に血圧が高くなる
    • 元々あった高血圧が急激に進行する

腎血管性高血圧症の検査・診断

  • お腹の音を聴診音を聞いて診察すること。主に聴診器を用いて、肺や血管、血管などの音を聞くこと器で聞いたときに、腎動脈が狭くなっていると特殊な音がすることがある
  • 血液検査:電解質異常低カリウム血症など)がないかなどを調べる
  • 画像検査
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査
    • 腹部CTX線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができるMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
    • 腹部血管造影検査造影剤を注射して、腹部の血管の状態を調べる検査
  • カプトプリル負荷試験:カプトプリルという薬を飲んだ後の反応を調べる

腎血管性高血圧症の治療法

  • 降圧薬で血圧を下げる
    • ACE阻害薬
    • ARB
    • カルシウム拮抗薬
    • β遮断薬
  • 手術
    • 血管形成術:カテーテルを用いて血管にステント細い金属のワイヤーを編み込んだ、チューブ型の医療器材。カテーテルで血管の中に挿入し、血管が狭くなるのを予防するを留置することで血管を広げる
  • 以下のことを行うことで予防をすることができる
    • 規則正しい生活
    • 減塩食
    • ストレスを溜めない
    • 適正体重の維持
  • 長期間の高血圧は、心臓疾患や腎臓疾患、脳血管疾患を引き起こすため、早めに専門医の診察を受けることが重要である

腎血管性高血圧症に関連する治療薬

ARB

  • 体内の血圧を上げる物質の働きを抑えることで血圧を下げる薬
    • 体内の血圧上昇や心筋の肥大化などに関わるアンジオテンシンIIという物質がある
    • アンジオテンシンIIはアンジオテンシン受容体(AT受容体)に結合することでその生理作用をあらわす
    • 本剤はAT受容体への阻害作用により、アンジオテンシンIIの働きを抑え降圧作用などをあらわす
  • 心臓や腎臓などを保護する作用などもあるとされる
    • 薬剤によっては糖尿病性腎症や慢性心不全などに使用する場合もある
  • ACE阻害薬に比べて、副作用の咳(空咳)などが少ないとされる
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腎血管性高血圧症が含まれる病気


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