ていかりうむけっしょう

低カリウム血症

血液中のカリウム濃度がなんらかの原因により、低下した状態のこと

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10人の医師がチェック 94回の改訂 最終更新: 2017.06.15

低カリウム血症の基礎知識

低カリウム血症について

  • 血液中のカリウム濃度がなんらかの原因により、低下した状態のこと
    • カリウムは細胞、神経、筋肉を正常に機能させるために必要で、摂取量と排出量のバランスが乱れると様々な症状が現れる
    • 主に筋力の低下が起こることが多い
  • 以下の原因が考えられている
    • 拒食症や偏った食生活による、カリウムの摂取量の不足
    • 下痢や嘔吐、利尿薬や副腎皮質副腎という臓器の中で、ステロイドホルモンを作っている部分の病気により、カリウムの排出が異常な増加
    • 甲状腺機能亢進症
    • 漢方薬(甘草)の摂取
      ・高齢者に多い

低カリウム血症の症状

  • 筋肉や消化管口から肛門までの食物の通り道で、消化、吸収を行う管の総称。胃や腸などを含む、腎臓に症状が現れることが多い
  • 筋肉の症状
    • 脱力感
    • 筋力低下
    • けいれん   など
  • 消化管の症状
    • 腹痛
    • 吐き気
    • 嘔吐
    • 便秘   など
  • 腎臓の症状
    • 多尿
    • 多飲   など
  • 重症化した場合の症状

低カリウム血症の検査・診断

  • 血液検査、尿検査:血液と尿の中のカリウムの量を調べる
  • 重症の場合には不整脈の原因ともなるため、心電図心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査を確認する

低カリウム血症の治療法

  • 薬が原因の場合は原因薬剤を中止したり減量する
  • 大抵はカリウムを多く含む食品を食べるか、カリウムのサプリメントの服用で回復することが多い
  • カリウム剤を飲んだり、カリウムを上昇させる利尿薬を使用する
  • 効果がない場合や危険なほどカリウム濃度が低い場合は、致死的な不整脈心室細動など)が起こらないようにすることが最も重要
    • カリウムを点滴で補充するが、高カリウム血症も危険であるため慎重なコントロールが必要
    • 低マグネシウム血症を合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることしている場合はカリウムの補充だけでは治療できないので、マグネシウムの値も一緒にに治療することが大切

低カリウム血症に関連する治療薬

カリウム製剤

  • 体内にカリウムを補充しカリウムが不足することでおこる脱力感や吐き気などの症状を改善する薬
    • 低カリウム血症は血液中のカリウム濃度が低下した状態で筋肉症状、消化器症状などがあらわれる
    • カリウムは筋肉や神経などの働きに関わる
    • 本剤はカリウムを含む製剤であり体内にカリウムを補充する
  • 利尿薬などの薬剤を使用中に起こりうるカリウム不足に対して使用される場合もある
カリウム製剤についてもっと詳しく

低カリウム血症の経過と病院探しのポイント

低カリウム血症かなと感じている方

低カリウム血症では、だるさや手足のけいれんといった症状が出現します。しかし、他にも似た症状の病気は沢山あり、症状だけから自己診断するのは難しい病気です。低カリウム血症の診断そのものは、内科全般で行えます。血液検査が行える医療機関であればどこでも対応が可能です。

低カリウム血症は、血液検査の結果で診断します。カリウムの濃度は通常3.5-5.0mEq/l程度ですが、3.0mEq/lや2.5mEq/lを下回って、だるさやけいれんなどの症状がある場合に低カリウム血症と診断します。ご高齢の方では、これらより低い値であっても特に症状がないことも多く、そのような場合は低カリウム血症とは呼びません。

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低カリウム血症でお困りの方

低カリウム血症の治療では、塩分の摂取によって体内にカリウムを補うことになります。症状が軽く自宅で過ごせる程度の低カリウム血症であれば、バナナなどカリウムを多く含むものを摂取するだけでも十分な治療になります。強い症状があって入院が必要な時には、点滴でカリウムの補給を行います。

それと同時に、低カリウム血症の原因となった何らかの病気(嘔吐、下痢、内服薬飲み薬のことの副作用など)が隠れていることも多いですので、そちらの治療、対応も同時に行う必要があります。

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