カリウム製剤
体内にカリウムを補充しカリウムが不足することでおこる脱力感や吐き気などの症状を改善する薬
カリウム製剤の解説
カリウム製剤の効果と作用機序
- 体内にカリウムを補充しカリウムが不足することでおこる脱力感や吐き気などの症状を改善する薬
- 低カリウム血症は血液中のカリウム濃度が低下した状態で筋肉症状、消化器症状などがあらわれる
- カリウムは筋肉や神経などの働きに関わる
- 本剤はカリウムを含む製剤であり体内にカリウムを補充する
- 利尿薬などの薬剤を使用中に起こりうるカリウム不足に対して使用される場合もある
カリウム製剤の薬理作用
低カリウム血症は何らかの原因により血液中のカリウム濃度が低下した状態で、脱力感などの筋肉症状、吐き気などの消化器症状などがあらわれ重度の場合は呼吸障害や不整脈などがあらわれる場合もある。
低カリウム血症の原因は様々で食生活や下痢・嘔吐などによるものや薬剤の影響によるものもある。薬剤が原因である場合は、その薬剤の中止や減量などが考慮されるが、カリウムを含む製剤の投与も選択肢となる。
本剤はカリウムを含む製剤であり、体内にカリウムを補充することにより低カリウム血症による諸症状を改善する作用をあらわす。また、利尿薬や副腎皮質ホルモンなどの薬剤を使用中に起こりうるカリウムの不足に対して使用される場合もある。
カリウム製剤の主な副作用や注意点
カリウム製剤の一般的な商品とその特徴
アスパラカリウム
- 通常、1日3回に分けて服用する(治療内容などによっては、1日2回や1日1回などの服用法で指示される場合もある)
- 錠剤、散剤、注射剤があり、用途などに合わせて選択が可能
- 吸湿性が極めて高いため、特に湿気を避けて保存する
グルコンサンK
- 細粒剤もあり、嚥下能力の低下した患者などへのメリットが考えられる
アスパラ配合錠、アスパラ注射液
- カリウムイオンとマグネシウムイオンを配合した製剤
- 通常はマグネシウム欠乏を
合併 している低カリウム血症などへ使用する
- 通常はマグネシウム欠乏を