ちょうへいそく(いれうす)

腸閉塞(イレウス)

腸の中の食べ物の流れが途中で詰まってしまう病気。腸がねじれたり、動きが鈍かったり、大腸がんなどが原因で起こる

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11人の医師がチェック 134回の改訂 最終更新: 2017.08.07

腸閉塞(イレウス)の基礎知識

POINT腸閉塞(イレウス)とは

腸閉塞は腸の一部が詰まってしまうことで食べ物や水分がうまく流れなくなってしまう病気です。腸の動きが悪い人・過去に手術を受けたことのある人・大腸がんのある人などに起こりやすいです。主な症状は腹痛・吐き気・嘔吐・お腹が張るなどになります。 症状や身体診察に加えて、血液検査・超音波検査・CT検査を用いて診断します。絶食・鼻から管を入れて腸に詰まっているものを取り除く治療を行いますが、それでも改善がない場合や症状が強い場合には手術を行います。腸閉塞が心配な人や治療したい人は、消化器内科・消化器外科・救急科を受診して下さい。

腸閉塞(イレウス)について

  • 胃⇨十二指腸⇨小腸⇨大腸とつながる消化管口から肛門までの食物の通り道で、消化、吸収を行う管の総称。胃や腸などを含むの流れが、途中で詰まって行き止まりになってしまう病気
    • 腸が途中で詰まってしまうと、そこより口側の部分に食べ物や消化液が溜まってしまう
    • 溜まり続けた食べ物や消化液の量が多くなると、腸が内部から押し広げられてさまざまな症状が起こる
  • 腸閉塞の原因、起こりやすい人
    • 過去に腹部の手術を受けたことがある人(腸管癒着症
    • 高齢者で元々腸の動きが弱くなって便秘がちな人
    • 大腸がんの患者
    • 過去に腸閉塞を起こしたことがある人

腸閉塞(イレウス)の症状

  • 主な症状
    • じわじわ強くなる腹痛
    • 吐き気
    • 嘔吐
    • お腹の張り
  • 腸が押し広げられた状況が長く続きすぎると、やがて腸に穴が開き(穿孔穴が開くこと。例えば胃や腸の粘膜にできた潰瘍が悪化すると、やがて穴が空いて穿孔に至る)、命の危険を伴う場合があるため注意が必要
  • 腸閉塞によって嘔吐が強いと、吐いた物が肺に入って肺炎誤嚥性肺炎)を起こすことがある

腸閉塞(イレウス)の検査・診断

  • 問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すこと:過去に何らかの腹部の手術を受けたことがあるか(過去の手術が原因で腸閉塞になることがあるため)
  • 画像検査:腸が閉塞しているかどうかや閉塞の度合いなどを調べる
    • 腹部レントゲンX線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、腹部の状態を調べるために行われる検査(X線X線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査写真)
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査
    • 腹部CT検査X線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができる
  • 診断をつけるという目的以外に、手術が必要かどうかを判定するという目的もある

腸閉塞(イレウス)の治療法

  • 主な治療
    • 腸の張りを和らげるために、まずは鼻から胃まで管(胃管)を入れて、胃に溜まっているものを吸い出す
    • 効果が不十分な場合には、胃のさらに先(十二指腸や小腸)まで管(イレウス管)を入れることがある
      ・この管は腸閉塞が改善するまで、数日間から数週間程度入れておいたままにすることが多い
    • 腸閉塞の程度が軽い場合には、これらの管を入れながら自然と腸の通りが良くなるのを待つことで、治療できる可能性がある
      ・その間は原則として食事が摂れないため、水分や栄養は点滴で投与する必要がある
    • 腸の動きを良くするための薬を飲んだり点滴したりすることもある
  • 一方で完全に腸が詰まってしまっている場合や腸が捻れている場合には、手術で詰まりや捻れの原因を解決しなければならないことが多い

腸閉塞(イレウス)の経過と病院探しのポイント

腸閉塞(イレウス)かなと感じている方

腸閉塞イレウスとも呼ばれ、主に小腸が詰まって生じる病気です。専門の診療科は消化器内科、一般外科、腹部外科、大腸外科、消化器外科などですが、受診前の段階では腹痛や吐き気が主な症状で、症状だけから腸閉塞ではないかと自己診断することは難しいかもしれません。

腸閉塞は手術が必要となることもありますが、手術ではなく胃管やイレウス管(鼻から管を入れて腸の内部に溜まった液体を吸い出す)などでの治療を行う場合は、外科ではなく消化器内科で診療を行うことも多いです。

外科診療科の分類の仕方は病院によって様々ですが、一般外科、腹部外科、大腸外科、消化器外科と呼ばれている科が腸閉塞の主な専門診療科です。専門家の呼び名は施設に若干異なるため、「一般外科しかない病院よりも、腹部外科や消化器外科がある病院の方が良い」とは必ずしも言うことができません。

重症の場合には手術が必要となるため、外科のある病院が適しています。ただし大学病院など、特殊な大病院でなければ治療が受けられないということはありません。

腸閉塞の治療では入院が必要であり、クリニックではなく病院で診療を受けることになります。
腸閉塞の診断は腹部エコー空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査または腹部CTX線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができるで行います。国内の総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないであればほとんどのところにエコー空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査の設備がありますので、診断のために特別な病院を選択しなければならない、ということはありません。

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腸閉塞(イレウス)でお困りの方

腸閉塞の治療は原因によって様々です。癒着皮膚や体内の組織同士が炎症のためにくっついてしまうことイレウスといって腸が腹膜とくっついてしまっている場合には手術が必要となりやすいです。そうでない、麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることイレウスといって腸の動きが弱まっていることが原因の場合には、腸を動かすような薬を使用します。またいずれの場合でも胃管やイレウス管といって、鼻から腸まで管を通すような処置を検討します。その場合、胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれるを同時に行うこともあります。

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