ちょうかんゆちゃくしょう
腸管癒着症
お腹の中で腸管が周りの組織(腸や腹膜など)とくっついた状態。腸閉塞の原因となることがある
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最終更新: 2022.04.06
腸管癒着症の基礎知識
POINT 腸管癒着症とは
お腹の中で腸と腸または腸と他の臓器(胆嚢や肝臓など)がくっついてしまった状態のことです。程度が重い人では腸閉塞を起こすことがあります。症状が出ないこともありますが、腸閉塞を起こすと腹痛やお腹の張り、吐き気などの症状が現れます。腸管癒着が疑われる人にはレントゲン検査やCT検査が行われて、腸の状態が確認されます。症状がないまたは軽い人では治療は不要ですが、腸閉塞を繰り返す人は治療が必要となります。手術によって腸の癒着を剥がすことも検討しますが、治療による利益と不利益を踏まえて判断されます。腸管癒着症が疑われる人は主に消化器外科で診療が行われます。