ちょうかんゆちゃくしょう
腸管癒着症
お腹の中で腸管が周りの組織(腸や腹膜など)とくっついた状態。腸閉塞の原因となることがある
3人の医師がチェック 32回の改訂 最終更新: 2018.12.04

腸管癒着症の基礎知識

POINT 腸管癒着症とは

お腹の中で腸と腸または腸と他の臓器(胆嚢や肝臓など)がくっついてしまった状態のことです。程度が重い場合には腸閉塞を起こすことがあります。 症状はないこともありますが、腸閉塞を起こすと、腹痛やお腹の張り、吐き気などの症状が現れます。腸管癒着が疑われる人にはレントゲン検査やCT検査が行われて、腸の状態が確認されます。症状がないまたは軽い場合には治療は不要ですが、腸閉塞を繰り返す場合には治療が必要になります。手術によって腸の癒着を剥がすことも検討しますが、治療による利益と不利益を踏まえて判断されます腸管癒着症が疑われる人は消化器外科で診療が行われます。

腸管癒着症について

  • お腹の中で腸が他の腸や周りの組織(腹膜など)とくっついた状態
    • 手術や腹膜炎などの炎症が原因で腸が周囲の臓器(腸管、腸間膜、腹膜など)とくっつく(癒着する)
    • 腸がねじれたりすることで食べ物の通り道が狭くなり、食べ物の通りが悪くなると腸閉塞を起こす
  • 主な原因:お腹の中の炎症
    • 腹部手術:腹部の手術後には、ほとんどの場合で腸管癒着が起こる
    • その他、腹膜炎子宮内膜症、外傷などによって起こることもある

腸管癒着症の症状

  • 腸管癒着症だけでは症状は起こらず、腸閉塞が起こると症状が出る
  • 腸閉塞の主な症状
    • 腹痛
    • お腹の張り
    • 吐き気(悪心)
    • 嘔吐
    • その他

腸管癒着症の検査・診断

  • 過去の腹部手術歴や腹膜炎の既往などが重要な情報となる
  • 画像検査:腸閉塞の症状が出ている時に診断目的で行う
    • 腹部単純レントゲン検査X線写真)
    • 腹部CT検査

腸管癒着症の治療法

  • 症状が出なければ治療は不要
  • なるべく保存的治療を行うが、不可能な場合は手術によりくっついた腸管を剥がす(腸管剥離術)
    • ただし、腸管剥離術も腹部の手術であり腸管癒着症の原因となるため、手術はよく検討して行う

腸管癒着症のタグ

腸管癒着症に関わるからだの部位