とうにょうびょうせいじんしょう
糖尿病性腎症
糖尿病の影響を受けた腎臓の機能が低下し(腎不全)、尿を作れなくなったり、老廃物を排泄できなくなったりする
6人の医師がチェック 98回の改訂 最終更新: 2018.04.15

糖尿病性腎症の基礎知識

POINT 糖尿病性腎症とは

糖尿病による合併症で、糖尿病の患者さんの約4割の人が糖尿病性腎症を発症しています。腎臓には身体の老廃物や余分な水分を尿にして排泄する役割がありますが、腎症になり腎臓の機能が大きく低下すると食欲がなくなる・疲れやすくなる・手足がむくむなどの症状が現れます。糖尿病性腎症がさらに進行すると、腎臓の機能が失われた状態(腎不全)になり、透析治療が必要になります。糖尿病性腎症は血液検査や尿検査などを用いることで調べることができ、 適切な食生活や運動、必要に応じた薬物治療を行うことで発症や進行の予防ができます。 ご心配な人は、治療を担当している医師に相談してみて下さい。

糖尿病性腎症について

  • 糖尿病の影響を受けた腎臓の機能が低下し(腎不全)、尿を作れなくなったり、老廃物を排泄できなくなったりする
  • 血糖値が高い状態が続くことで腎臓の動脈硬化が進むことによって生じると考えられている
  • 慢性腎不全による透析導入の原因の第1位
  • 糖尿病性神経障害および糖尿病性網膜症とともに、糖尿病性腎症は糖尿病の3大合併症の1つ

糖尿病性腎症の症状

  • 初期では自覚症状はほとんどない
  • 中等度くらいに糖尿病性腎症が進行した場合(第3期以降)に見られやすい症状
    • むくみ
    • 息切れ
    • 胸苦しさ
    • 食欲不振
    • 満腹感   など
  • 慢性腎不全で起こる症状
    • 高血圧
    • だるさ
    • 吐き気   など

糖尿病性腎症の検査・診断

  • 血液検査、尿検査
    • 腎機能、腎臓の状態を調べる
  • 超音波(エコー)検査
    • 腎臓の形や大きさ、血流を調べる

糖尿病性腎症の治療法

  • いったん発症してしまった糖尿病性腎症を回復させる治療は存在しない
    • 腎機能が低下して末期腎不全に至った場合には、透析治療や腎移植が検討される
  • 進行を抑えるため血糖コントロールをしっかりと行う
  • 腎不全になったら慢性腎不全の治療を開始する
    • 低タンパク食
    • 透析治療の検討 など
  • 高血圧を伴うことが多く、その場合は降圧薬が使われる
    • ACE阻害薬、ARB、βブロッカーなど

糖尿病性腎症のタグ

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