とうにょうびょうせいじんしょう
糖尿病性腎症
糖尿病の影響を受けて腎臓の機能が低下し(腎不全)、尿を十分に作れなくなったり、老廃物を排泄できなくなったりする状態
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最終更新: 2026.09.27
糖尿病性腎症の基礎知識
POINT 糖尿病性腎症とは
糖尿病による高血糖の状態が長く続くことで腎臓が障害される合併症です。糖尿病による腎臓の障害は、慢性腎臓病(CKD)の重要な原因の一つです。糖尿病性腎症では、腎臓で血液をろ過している糸球体などが障害され、尿にアルブミンなどの蛋白質が漏れ出したり、腎機能が低下したりします。初期には自覚症状がほとんどありませんが、腎機能の低下が進むと、むくみやだるさ、食欲低下などの症状が現れることがあります。さらに腎機能が大きく低下した場合には、透析や腎移植などの腎代替療法が必要になることもあります。糖尿病性腎症の状態を調べるには、血液検査による腎機能の評価に加えて、尿中のアルブミンなどを調べる尿検査が重要です。血糖や血圧の管理、食事や運動などの生活習慣の改善、必要に応じた薬物治療を行うことで、腎障害の発症や進行を抑えられる可能性があります。糖尿病のある人は、定期的に腎機能や尿の状態を確認し、異常を指摘された場合には治療を担当している医師に相談してください。
糖尿病性腎症について
糖尿病性腎症の症状
- 初期では自覚症状はほとんどない
腎機能 の低下が進行すると、次のような症状が現れることがあるむくみ - だるさ
- 息切れ
- 食欲不振 など
- 腎機能が大きく低下すると、老廃物や余分な水分が身体にたまりやすくなり、次のような症状が現れることがある
- 強いだるさ
- 食欲不振
- むくみ
- 息苦しさ
- 吐き気 など
糖尿病性腎症の検査・診断
- 血液検査、尿検査
- 血清クレアチニンなどを測定し、eGFRを用いて
腎機能 を評価する - HbA1cや
血糖 値を測定し、糖尿病の状態を確認する
- 血清クレアチニンなどを測定し、eGFRを用いて
- 尿検査
- 尿中のアルブミンや蛋白質の量を調べる
- 糖尿病性腎症の早期では、通常の尿蛋白検査で異常がなくても、尿中のアルブミンが増加することがある
- 尿中アルブミンと尿中クレアチニンの比(UACR)を用いて評価する
- 30mg/gCr未満:正常アルブミン尿
- 30〜299mg/gCr:微量アルブミン尿
- 300mg/gCr以上:顕性アルブミン尿
- 超音波(
エコー )検査- 腎臓の形や大きさなどを確認する
- 他の腎臓の病気が疑われる場合などに行われる
- 必要に応じて、糖尿病以外の腎臓病がないかを調べる
- 糖尿病のある人の腎機能が低下していても、すべてが糖尿病性腎症とは限らない
- 経過や検査結果が典型的でない場合には、追加の血液検査や尿検査、画像検査などを行う
糖尿病性腎症の治療法
血糖 値を適切に管理する- 食事療法や運動療法、薬物療法などを行う
- 血糖値を適切に管理することで、糖尿病性腎症の
発症 や進行を抑える
- 血圧を適切に管理する
- 高血圧を
合併 している場合には、降圧薬を使用する - アルブミン尿を伴う場合には、ACE阻害薬やARBが主に使用される
- 高血圧を
腎機能 の低下を抑えるための薬を使用する- SGLT2阻害薬:血糖値を下げる作用に加えて、腎臓を保護し、腎機能の低下を抑える効果がある
- フィネレノン:アルブミン尿を伴う2型糖尿病などで使用され、腎機能の低下や
心血管疾患 のリスクを抑える
- 食事療法を行う
- 塩分の摂りすぎを避ける
- 腎機能や
蛋白尿 の程度などに応じて、タンパク質の摂取量を調整することがある
- 腎機能が大きく低下した場合には、腎不全に対する治療を行う
糖尿病性腎症のタグ
糖尿病性腎症に関わるからだの部位