2015.09.19 | ニュース

糖尿病で尿にタンパクが…アルブミン尿を改善する治療薬フィネレノン

ランダム化比較試験により検証
from JAMA
糖尿病で尿にタンパクが…アルブミン尿を改善する治療薬フィネレノン の写真
(C) Von Schonertagen- Fotolia.com

糖尿病性腎症では、尿に微量のアルブミンというタンパク質が見られることが初期の検査結果として知られています。今回の研究では、アルブミン尿を改善する薬としてフィネレノンの有効性を検証しました。

◆用量7種類のフィネレノン治療を行う群と対照群の計8群にランダムに振り分け

今回の研究は、高度のアルブミン尿が見られ、治療としてアンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬を使っている糖尿病性腎症の患者821人を、薬の量が異なる7群と対照群の計8群にランダムに分けました。

薬の量は、1日1.25mg、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、15mg、25mgの7種類としました。 90日間の治療後、アルブミン尿が改善しているか検証しました。

 

◆フィネレノン治療は用量に応じてアルブミン尿の改善に有効

以下の結果が得られました。

フィネレノンはUACRについて用量反応的に減少を示した。

主要アウトカムである、ベースラインに対する90日時点でのUACRのプラセボ群の値で補正した比の平均は、1日フィネレノン7.5、10、15、20mgを服用した群で減少していた(1日7.5mg:0.79 [90%信頼区間0.68-0.91、P = .004]、1日10mg:0.76 [90%信頼区間0.65-0.88、 P = .001]、1日15mg:0.67 [90%信頼区間0.58-0.77、P<.001]、1日20mg:0.62 [90%信頼区間0.54-0.72、P < .001])。

フィネレノン治療を行うと、1日7.5mgから20mgの用量の範囲であれば、用量が多くなるほどアルブミン尿が改善したという結果でした。

 

糖尿病において、アルブミン尿は腎臓の状態を表す指標のひとつです。糖尿病は重症化すると腎不全を引き起こす可能性もあり、非常に怖い病気ですが、このような新薬の開発によって腎臓のダメージを抑えながら全身を治療することが目指されています。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effect of Finerenone on Albuminuria in Patients With Diabetic Nephropathy: A Randomized Clinical Trial.

JAMA. 2015 Sep 1

[PMID: 26325557]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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