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糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性神経障害)

糖尿病が原因で起こる神経障害のこと

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6人の医師がチェック 81回の改訂 最終更新: 2016.09.02

糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性神経障害)の基礎知識

糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性神経障害)について

  • 糖尿病が原因で起こる神経障害のこと
  • なぜ糖尿病で神経障害が起こるのかはっきりとした原因はわかっていない
    • 神経を障害する物質が神経に溜まることや、毛細血管全身に張り巡らされている細い血管。毛細血管において、周囲の細胞との酸素や二酸化炭素のやり取りが行われているの血流が悪くなることで神経障害が起こることなど、様々な説がある

糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性神経障害)の症状

  • 手足(特に足)の感覚の神経が障害されやすい
    • しびれ、痛み、触られている感覚、感覚の鈍さなどが現れる
    • 足先から起こりその後、手に起こることが多い
    • 症状が進行すると手足の動かしづらさ(運動障害)が起こることもある
  • その他の神経障害
    • 自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称障害
      起立性低血圧
      排尿障害排尿に様々な異常がある状態。尿が出にくい、尿がもれる、頻尿、排尿時痛などの症状の総称排便障害便秘や便失禁(がまんができず、漏らしてしまうこと)といった症状の総称
      消化管口から肛門までの食物の通り道で、消化、吸収を行う管の総称。胃や腸などを含むの運動障害
      勃起不全
      ・発汗の異常
      不整脈
    • 眼球の運動障害(外眼筋麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれること

糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性神経障害)の検査・診断

  • 血液検査
    • 糖尿病であることと、他の神経障害を起こす病気がないことを確認する
  • 頸椎、胸椎、腰椎レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査
    • 椎間板ヘルニアなど、その他の原因で手足の神経障害が出現する病気がないことを確認する

糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性神経障害)の治療法

  • 血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値を適切な範囲内に保つことが何よりも重要
    • 飲酒や喫煙も神経障害を進める可能性があるので禁酒、禁煙を心掛ける
  • 薬物治療
    • エパルレスタット:手足のしびれを改善する薬
  • 痛みを伴う場合は、以下のような薬剤の使用を検討する
    • プレガバリン
    • デュロキセチン
    • メキシレチン
    • 三環系抗うつ薬
    • 抗けいれん薬
  • 自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称障害に対してはそれぞれの症状についての対処療法を行う
  • 手先、足先の感覚障害は、きちんと治療を行えば症状の改善が見込める

糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性神経障害)に関連する治療薬

プレガバリン(神経障害性疼痛治療薬)

  • 過剰に興奮した神経伝達を鎮め、神経が障害を受けることによる痛みを緩和する薬
    • 神経障害性疼痛は何らかの原因で神経が障害を受けて痛みがおこる
    • 神経細胞が興奮すると痛みを引き起こす神経伝達物質が過剰に放出され痛みが生じる
    • 本剤は神経の過剰な興奮を抑え、神経伝達物質の放出を抑える作用をもつ
  • 神経障害性疼痛の例
    • 腰痛症、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害など
プレガバリン(神経障害性疼痛治療薬)についてもっと詳しく

アルドース還元酵素阻害薬

  • 糖尿病性神経障害による手足のしびれや痛み、こむら返りなどの症状を和らげる薬
    • 糖尿病性神経障害はソルビトールという糖が神経細胞内に蓄積することなどでおこるとされる
    • ソルビトールは体内でブドウ糖からアルドース還元酵素というものの働きによって生成される
    • 本剤はアルドース還元酵素を阻害し、ソルビトール生成を抑える作用をもつ
アルドース還元酵素阻害薬についてもっと詳しく

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