せいそうじょうたいえん
精巣上体炎
精子が作られる精巣のすぐ横にある精巣上体が細菌感染することでおきる炎症
7人の医師がチェック 102回の改訂 最終更新: 2017.12.06

精巣上体炎の基礎知識

POINT 精巣上体炎とは

精巣で作られた精子を貯蔵しておく精巣上体で感染が起こったことを指します。前立腺肥大症や尿道の狭窄が起こることで尿の流れが悪くなって起こる場合と性感染症によって起こる場合が多いです。主な症状は、陰部の痛みや腫れ・発熱などです。 診察と超音波検査などの結果から総合的に診断します。治療は抗菌薬を使用します。精巣上体炎が心配な人や治療したい人は、泌尿器科や感染症内科を受診して下さい。

精巣上体炎について

  • 精子が作られる精巣のすぐ横にある精巣上体が細菌感染することでおきる炎症
    • 精巣上体は精巣で作られた精子を貯蔵しておく場所
    • 尿道で増殖した菌が逆流して精巣上体にたどり着くことで炎症を起こす
  • 主な原因
    • 手術や膀胱へのカテーテル挿入
    • 力んだ際に尿が逆流する
    • 特別な誘因なく発症することも多い
  • 高齢者の場合、前立腺肥大症尿道狭窄、膀胱結石などの疾患によって尿に細菌が増殖することで炎症を起こす
    • 腸内細菌群(大腸菌、クレブシエラ桿菌など)や緑膿菌など
  • 若い男性の場合、クラミジアや淋菌(りんきん)と呼ばれる性感染症の原因菌によって炎症を起こす
  • 特に小児や思春期男児の場合は精巣捻転症との区別が大切で、精巣捻転症の場合は緊急手術をしないと精巣機能が失われる可能性がある
  • 治療を行ってもなかなか治らない場合には結核菌によるものも考慮する

精巣上体炎の症状

  • 腫れや圧痛
  • 持続性の強い痛み(陰嚢を挙上すると痛みが低下する)
  • 精巣周囲への体液貯留(陰嚢水瘤)
  • 発熱

精巣上体炎の検査・診断

  • 視診、触診:腫れや圧痛を調べる
  • 尿検査:尿中の細菌の有無を調べる
  • 超音波検査:陰のう内の状態を調べる

精巣上体炎の治療法

  • 起炎菌に適した抗菌薬を使用し、安静にすることが治療となる
    • ニューキノロン系抗菌薬、テトラサイクリン系抗菌薬など
  • 症状に応じて痛み止めを飲む
    • NSAIDs:消炎鎮痛薬
  • 陰のうをアイスパックで冷やす
  • また痛みをやわらげるために陰のうをサポーターで固定する(わずかな衝撃でも痛むため)


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精巣上体炎に関わるからだの部位

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