しゅうしゅくせいしんまくえん
収縮性心膜炎
心臓を包んでいる心膜に炎症が起こり変性して、心膜が硬くなってしまった状態。心臓が十分に拡がることができず症状が起こる
11人の医師がチェック 103回の改訂 最終更新: 2017.12.06

収縮性心膜炎の基礎知識

POINT 収縮性心膜炎とは

心臓の周囲をくるむように存在する心膜が固くなってしまい心臓の動きが悪くなった病気です。ウイルス感染や自己免疫疾患、放射線治療の後遺症などが原因になります。主な症状は息切れやむくみになります。 症状や身体診察に加えて、心臓エコー検査や画像検査を用いて診断します。症状がないうちは特に治療しませんが、心不全が起こった場合は薬物治療を行います。また、薬物治療でも効果が乏しい場合は手術を検討します。収縮性心膜炎が心配な人や治療したい人は、循環器内科や心臓血管外科を受診して下さい。

収縮性心膜炎について

  • 心膜(心臓の外側を包んでいる膜)に炎症急性心膜炎)が起こり、心膜が変性して硬くなってしまった状態
  • 病気のメカニズム
    • 本来心膜は心臓の動きに合わせて伸縮する膜であるが、変性すると硬くなったゴムのようになってしまう
    • 心膜が硬く伸びなくなってしまうことで、心臓が十分に拡がる事ができなくなり、心臓に十分血液が流れ込まなくなってしまう
    • 結果として、全身に十分な血液が送れなくなってしまう
  • 急性心膜炎を起こす主な原因

収縮性心膜炎の症状

  • 主な症状
    • 心不全の症状が出る
      ・体を動かしたときの息切れ
      ・全身のだるさ
      ・全身や手足のむくみ
      腹部膨満
      ・肝臓のうっ血、腫れ
  • 心臓への負担が続くと心房細動などの不整脈合併することもある

収縮性心膜炎の検査・診断

  • 画像検査:心臓の形に変化がないかを調べる
    • 胸部レントゲン検査
    • 心臓超音波検査
  • 必要に応じて心臓カテーテル検査でより詳しい検査を行う

収縮性心膜炎の治療法

  • 主な治療は心不全に対する治療と似ている
    • 内科的治療
      ・安静にする
      ・塩分の摂取量を控える
      ・利尿薬の内服:水分の排泄を促進
  • 炎症を抑える薬を使う
    • NSAIDs
    • イブプロフェン
    • コルヒチン  など
  • 薬による治療で不十分な場合は、早期に手術を検討する
    • 手術:硬くなった心膜を一部切り取って、心臓が広がりやすくする
    • 早期の手術により、経過が良くなることが知られている


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収縮性心膜炎に関わるからだの部位

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