しきゅうきんしゅ
子宮筋腫
子宮の壁の筋肉の層にできた良性腫瘍。健診などで見つかることが多い
15人の医師がチェック 125回の改訂 最終更新: 2018.02.09

子宮筋腫の基礎知識

子宮筋腫について

  • 子宮の筋肉の層にできた良性腫瘍(筋肉から発生する腫瘍なので筋腫と呼ぶ)
  • 原因
    • 筋肉になるべき細胞が何らかの理由で筋腫に成長してしまうことでできる
    • 女性ホルモンの一つである「エストロゲン」が子宮筋腫が大きくなるのに関わっている
  • 30〜40歳代の女性に多い
    • 20〜30%程度の女性に子宮筋腫があると言われている
  • 正常な成人女性の子宮はニワトリの卵くらいの大きさで、大部分が伸縮性の高い筋肉でできている(ニワトリの卵くらいから、赤ちゃんの大きさくらいまで大きくなることができる)
  • 子宮筋腫が見つかったときの大きさは、数cm程度のものもあれば、10cm以上になってから初めて見つかるものもある
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子宮筋腫の症状

  • 子宮筋腫の症状は、できた場所や大きさによって重さが変わる
  • 主な症状
    • 月経困難症(ひどい生理痛や、頭痛、吐き気など)
    • 不妊
    • 生理に伴う多量の出血
  • 筋腫が大きくなると、おなかの周りの臓器を圧迫して症状がでる
    • 排尿障害(尿が出づらくなったり、すぐにトイレに行きたくなる状態)
    • 排便障害(便がうまく出ない、便秘など)
    • 腰痛
症状の詳細

子宮筋腫の検査・診断

  • 内診
  • 画像検査
    • 経膣超音波検査
    • 腹部MRI検査
  • 必要に応じて腫瘍の一部を切り取り、悪性腫瘍かどうかなどを調べる(組織診
  • まれではあるが、大きな子宮筋腫に見えるものの中には「子宮肉腫」という悪性の腫瘍である場合がある(およそ0.5%程度)
    • 1回の画像検査で子宮筋腫と子宮肉腫を区別するのは難しいことがある
    • 定期的に検査をして、大きくなるスピードが早いようであれば、子宮肉腫を疑い更に詳しい検査を行う
検査・診断の詳細

子宮筋腫の治療法

  • 症状が軽度な場合は治療せず定期的に様子をみる
  • 出血による貧血がある場合は鉄剤の内服で治療する
  • 症状がある程度強い場合
    • 手術
      ・子宮ごと筋腫を取る手術(子宮全摘術)
       ・開腹手術
       ・腹腔鏡手術
       ・腟式手術
      ・筋腫のみを取り除く手術(筋腫核出術)
       ・開腹手術
       ・腹腔鏡手術
       ・子宮鏡下手術(腫瘍の位置や数や大きさなどを考慮し、限られた場合に可能)
    • 薬による治療
      ・ピルによる治療
      ホルモン剤により更年期と似たホルモン状態を作る(偽閉経療法)
  • 手術後に妊娠の希望がある患者さんには筋腫核出術を行うことが多いが、手術の際に出血が多くなったり、再発する場合もある
    • 多発性子宮筋腫(筋腫がたくさんある場合)は再発しやすいことが知られている
    • 子宮全摘術はその後の妊娠ができなくなるが、再発の可能性はなくなる
治療法の詳細


子宮筋腫のタグ


子宮筋腫に関わるからだの部位

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