けつゆうびょうせいかんせつしょう
血友病性関節症
血友病が原因で関節内に出血を繰り返し、関節がダメージを受けた状態
7人の医師がチェック 88回の改訂 最終更新: 2017.12.20

血友病性関節症の基礎知識

POINT 血友病性関節症とは

関節内での出血は血友病の最も代表的な症状です。幼児期には足首や膝、股関節など下肢の関節での出血が多く起こり、小学生以上になってくると肘や肩の出血も多く起こるようになります。出血を繰り返すごとに関節は動きが悪くなり、痛みを伴うようになってきます。痛みや恐怖感から関節を動かさなくなると、関節が固まってきてしまうこともあります。このような血友病患者における、関節内出血をきっかけとした関節のトラブルを血友病性関節症と呼びます。血友病と既に診断されている場合には、エピソードだけで血友病性関節症の診断が可能ですが、必要に応じてレントゲン、CT検査、MRI検査などの画像検査を行います。治療は定期的な凝固因子製剤補充により、関節内出血を起こさないようにすることが最も重要です。既に起こってしまった関節症に関してはリハビリや装具の作成、手術などが検討されます。血友病性関節症が心配な方や治療したい方は、かかりつけの血液内科医や小児科医に相談し、必要に応じて整形外科に紹介してもらってください。

血友病性関節症について

  • 血友病が原因で関節内に出血を繰り返し、関節がダメージを受けた状態
    • 足、膝、股関節、肘、肩などの関節に出血しやすい
  • 血友病は生まれつき血液が固まりにくく出血しやすい病気
    • ごく例外的な場合を除いて男性にだけ現れる

血友病性関節症の症状

  • 主な症状(関節内で出血が起こったことによる症状)
    • 関節の腫れ、痛み
  • 重症化すると起こる症状
    • 関節の拘縮:関節が固まって動かせる範囲が小さくなる
    • 関節の変形:骨が変形する

血友病性関節症の検査・診断

  • 既に血友病の診断がついていれば、病歴だけで診断可能
  • 関節の状態を把握するために、以下のような画像検査を行う
    • レントゲンX線)検査
    • CT検査
    • MRI検査

血友病性関節症の治療法

  • 主な治療
    • 関節内出血を予防するために定期的に凝固因子製剤を補充する
    • 痛み止めの内服や関節注射を行う
    • リハビリテーションを行う
    • 装具を作成して関節の負担を軽減する
    • 整形外科的に関節を手術する
  • 完全に治す方法はないため、けがをしないように注意することが重要


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