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臍帯ヘルニア
出産直後もしくは胎内で、臍帯の内部に腹腔内臓器(胃や腸、肝臓など)が脱出して入り込んでしまっている状態
9人の医師がチェック 57回の改訂 最終更新: 2018.10.09

臍帯ヘルニアの基礎知識

POINT 臍帯ヘルニアとは

胎内もしくは出生直後に臍の尾の部分にお腹の中の臓器(胃や腸、肝臓)がはまり込んでしまうことです。胎内で起こっている場合には、超音波で生まれる前に調べることが可能です。臍帯ヘルニアの治療は手術です。手術によって腹壁にはまり込んだ胃や腸を元に戻して、腹壁を補強します。生まれる前に臍帯ヘルニアがわかっている場合は、小児外科医のいる病院で出産することが望まれます。

臍帯ヘルニアについて

  • 出産直後もしくは胎内で、臍帯の内部に腹腔内臓器(胃や腸、肝臓など)が脱出して入り込んでしまっている状態
    • 胎児の間にお腹の壁が作られる過程(3〜4週)で異常が起こる
  • 5,000〜10,000人に1人程度の割合で発生すると言われている
  • おなかの壁にできた穴の場所により3つに分けられる
    • 臍上部型
    • 臍部型
    • 臍下部型
    • 最も多いのは臍部型
  • 以下のような病気を合併することが多い
    • 腸回転異常症(腸の発達過程が異常をきたした状態)をほとんどの場合に合併する
    • 小腸閉鎖症(腸が捻転したり壊死することで閉塞する病気)

臍帯ヘルニアの症状

  • 生まれたときに腸管(胃、腸、肝臓など)が臍帯内に入り込んでしまっている

臍帯ヘルニアの検査・診断

  • 超音波検査で出生前に診断することが可能
    • 診断された場合は、小児外科医のいる病院へ出産前に移動することが望まれる

臍帯ヘルニアの治療法

  • お腹の外に飛び出た腸をお腹の中に戻して、お腹の壁を閉じる手術(腹壁閉鎖手術)を行う
    • 生まれてから1日以内に手術を行うことが多いが、ヘルニアの状態や患者さんの状態によって最適なタイミングは異なる
    • 飛び出ている腸や臓器の程度やお腹に開いた穴の大きさによって、手術が1度で済む場合もあれば、複数回必要な場合もある
  • 想定される経過においては、手術可能例では生存率70〜80%と良好
    • 胎内死亡や出生直後に、重篤な呼吸器の合併症で死亡する場合もある
    • 死亡原因の多くは重症の合併奇形、低出生体重である
    • 治療中の感染症、短小腸は重篤な合併症を起こす危険がある

臍帯ヘルニアのタグ

臍帯ヘルニアに関わるからだの部位

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