らんそうのうしゅ
卵巣のう腫
卵巣に液体がたまって大きくなる良性の腫瘍
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最終更新: 2018.06.14
卵巣のう腫の基礎知識
POINT 卵巣のう腫とは
卵巣のう腫とは卵巣にできた袋状の腫瘍の中に液体がたまって大きくなった腫瘍のことです。ほとんどの人は症状がなく、婦人科検診や他の病気の検査で見つかることが多いです。腫瘍が大きくなると、お腹の膨満感や痛み、頻尿といった症状が現れます。検査は内診や超音波検査などを行い、さらに詳しく腫瘍の性質を調べるために画像検査(MRI検査やCT検査)、血液検査(腫瘍マーカーなど)を行うこともあります。腫瘍が小さくて症状がない場合には定期的な経過観察でよいとされていますが、大きな場合や症状がある場合には手術が勧められます。卵巣のう腫の疑いがあると言われたら婦人科を受診して定期的に診察を受けることが重要です。
卵巣のう腫について
卵巣のう腫の症状
卵巣のう腫の検査・診断
超音波検査 卵巣 の腫瘍 や、卵巣への血流を確認する
内診 - 腫瘍があると、その膨らみを触れて確認することができる
腹部CT 、腹部MRI 検査- 腫瘍の有無だけでなく、その種類を判断する上で手がかりとなる情報が得られる
- 血液検査(
腫瘍マーカー )- 腫瘍の種類、原因を調べるのに役に立つ
- 診断を確定するためには
生検 が必要- 卵巣は、手術以外の方法で生検することができない
- 画像検査や腫瘍マーカーから
良性 か悪性かをあらかじめ予測するが、最終的には手術による生検で診断が確定される
卵巣のう腫の治療法
- 卵巣嚢腫は
良性 のものが大半で、小さい場合は治療の必要はなく経過観察 で良い - 良性でも
症状 が出ている場合や、妊娠している場合は手術により摘出を考える- 茎捻転や
腫瘍 が出血を起こしている場合、また悪性が疑われる場合は手術を行う - 妊娠している場合は茎捻転や腫瘍からの出血などが起こりやすいので、小さめの腫瘍でも妊娠15-16週ごろに、無症状でも手術を行うことがある
良性腫瘍 の場合は腫瘍だけ取って卵巣 自体は温存できる場合がある- 腫瘍の位置や大きさによっては
腹腔鏡 下手術も可能 - 仮に手術で卵巣を摘出した場合であっても、もう一方の卵巣が残っていれば妊娠は可能である
- 茎捻転や
卵巣のう腫が含まれる病気
卵巣のう腫のタグ
卵巣のう腫に関わるからだの部位
