らんそうのうしゅ
卵巣のう腫
卵巣に液体がたまって大きくなる良性の腫瘍
5人の医師がチェック 72回の改訂 最終更新: 2017.12.06

卵巣のう腫の基礎知識

卵巣のう腫について

  • 卵巣に分泌物などの液体がたまって大きくなる良性腫瘍
    • 大半は症状がなく、治療は不要である
  • 良性卵巣腫瘍のほとんどは卵巣のう腫である
  • 症状がないことが多く、検診や他の病気の検査で見つかることが多い
  • 卵巣のう腫は以下のような種類に分類される
    • 漿液性のう胞腺腫:のう胞内にサラサラした液体がたまる
    • 粘液性のう胞腺腫:のう胞内にネバネバした粘液がたまる
    • 奇形腫:のう胞内部に髪の毛や歯、骨、皮膚などを含んだ腫瘍
    • チョコレートのう胞子宮内膜症が卵巣内に発生したもの。月経の度に血液がたまる

卵巣のう腫の症状

  • 腫瘍が小さいときは症状はほとんど出ない
  • 腫瘍が大きくなると出現する主な症状
    • 腹部膨満感(お腹が張って苦しい)
    • 下腹部痛
    • 頻尿   など
  • 卵巣茎捻転になると、突然の下腹部痛や嘔吐を引き起こす
  • チョコレートのう腫の場合、出血して腹膜炎ショック状態になることがある

卵巣のう腫の検査・診断

  • 超音波検査
    • 卵巣腫瘍や、卵巣への血流を確認する
  • 内診
    • 腫瘍があると、その膨らみを触れて確認することができる
  • 腹部CT腹部MRI検査
    • 腫瘍の有無だけでなく、その種類を判断する上で手がかりとなる情報が得られる
  • 血液検査(腫瘍マーカー
    • 腫瘍の種類、原因を調べるのに役に立つ
  • 診断を確定するためには生検が必要
    • 卵巣は、手術以外の方法で生検することができない
    • 画像検査や腫瘍マーカーから良性か悪性かをあらかじめ予測するが、最終的には手術による生検で診断が確定される

卵巣のう腫の治療法

  • 卵巣嚢腫良性のものが大半で、小さい場合は治療の必要はなく経過観察で良い
  • 良性でも症状が出ている場合や、妊娠している場合は手術により摘出を考える
    • 茎捻転や腫瘍が出血を起こしている場合、また悪性が疑われる場合は手術を行う
    • 妊娠している場合は茎捻転や腫瘍からの出血などが起こりやすいので、小さめの腫瘍でも妊娠15-16週ごろに、無症状でも手術を行うことがある
    • 良性腫瘍の場合は腫瘍だけ取って卵巣自体は温存できる場合がある
    • 腫瘍の位置や大きさによっては腹腔鏡下手術も可能
    • 仮に手術で卵巣を摘出した場合であっても、もう一方の卵巣が残っていれば妊娠は可能である


卵巣のう腫が含まれる病気


卵巣のう腫のタグ


卵巣のう腫に関わるからだの部位

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