にょうさいかんかんしつせいじんえん
尿細管間質性腎炎
腎臓を構成する組織の一つである尿細管と、その周囲の組織に炎症が起きる病気の総称
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最終更新: 2022.02.18
尿細管間質性腎炎の基礎知識
POINT 尿細管間質性腎炎とは
腎臓を構成する尿細管を中心に炎症が起こった状態です。血尿やタンパク尿が現れにくいとされているので、発見が難しい病気です。主に薬の副作用や、他の病気(サルコイドーシスやシェーグレン症候群など)から引き続いて起こることが多く、検査値の異常から見つかることもあります。尿細管性腎炎が疑われる場合は血液検査や尿検査、超音波検査などによって詳しく調べられます。原因によって治療法が異なります。薬が原因の場合は、薬の中止が治療になり、他の病気が原因の場合は、原因となっている病気の治療が重要になります。尿細管性腎炎と言われた場合、腎臓内科が中心になって診療にあたります。
尿細管間質性腎炎について
尿細管間質性腎炎の症状
尿細管間質性腎炎の検査・診断
- 症状が進行しないと検査に異常がでないことが多く、発見が難しい
- 症状が進行した場合以下のような検査で異常がでる
- 尿検査:
血尿 や軽度の蛋白尿 、尿の中に好酸球と呼ばれる血球が含まれる - 血液検査:
腎機能 の低下や炎症 反応の上昇 超音波検査 :急性の場合両側の腎臓の腫れ(サイズが大きくなる)が見られる場合がある
- 尿検査:
尿細管間質性腎炎の治療法
- 原因となっているものを取り除くような治療を行う
薬剤性 が原因と疑われる場合は、可能な限りその薬剤の使用を中止する感染症 が原因であれば抗菌薬 を使用する
- 原因への対応で改善しない場合などでは
ステロイド を用いる
尿細管間質性腎炎のタグ
尿細管間質性腎炎に関わるからだの部位

