しぇーぐれんしょうこうぐん

シェーグレン症候群

涙や唾液の分泌量が減って、ドライアイやドライマウスの症状が出る病気。自己免疫性疾患の一種

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12人の医師がチェック 116回の改訂 最終更新: 2017.06.15

シェーグレン症候群の基礎知識

シェーグレン症候群について

  • 涙や唾液の分泌量が減って、ドライアイドライマウスの症状が出る病気
    • 本来なら細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるから体を守る免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患のしくみが、誤って涙や唾液などを出す部位を攻撃してしまうことで起こると考えられている(自己免疫本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう状態性疾患)
  • 他の自己免疫性疾患(関節リウマチSLEなど)に合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることして起こりやすい
  • 男女比は1:14で、女性に多く発症症状や病気が発生する、または発生し始めることする

シェーグレン症候群の症状

  • 主な症状は以下の2つ
    • ドライアイ
      ・目がごろごろする(違和感)
      ・涙が出にくい
    • ドライマウス
      ・口が乾く
      ・唾液が出にくい
      ・乾いた食べ物を飲み込みにくい、
      虫歯が増える
  • これらの症状に加えて、発熱・だるさ・関節痛・リンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるが腫れるなどの症状が出ることもある
  • 一部の方では腎臓や肺にも障害が及ぶことがある
  • 腫れたリンパ節が悪性化(悪性リンパ腫)することがあり、リンパ節が腫れたまま治まらない場合は注意が必要である

シェーグレン症候群の検査・診断

  • 血液検査
    • 免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患異常の原因となる抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりするの有無を確認する
    • 抗SS-A抗体、抗SS-B抗体が陽性となることがある
  • 唾液検査
    • 10分間ガムを噛んで分泌された唾液の量を調べる
  • 唾液腺造影造影剤と呼ばれる注射薬を使用して、そのままでは画像検査で写りにくいものが写るようにすること検査
    • 唾液をつくる唾液腺という部位が破壊されていないか調べる
  • 涙の検査
    • 涙の分泌量が低下していないか調べる
  • 生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われる
    • 口の中の粘膜の一部を採取して顕微鏡で調べる
    • 白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担うの数を調べる
  • ドライアイの検査
    • まぶたまぶたのこと。眼球の上下にある皮膚の部分を指し、それぞれを上眼瞼、下眼瞼と呼ぶにろ紙を挟んでどれだけ湿ったかを量り、涙がどれくらい分泌されるかを調べる
  • ドライアイにより目の表面の角膜が傷ついていないか、眼科で調べる

シェーグレン症候群の治療法

  • 根本的な治療法はないため、症状をやわらげる対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるが中心となる
  • ドライアイには涙を補充するための目薬を使ったり、涙がたまりやすくするように涙点プラグで涙の排出口に蓋をする治療が行われる
    • 人工涙液
    • ヒアルロン酸:目の表面を保護し乾燥を防ぐ
    • ジクアホソル:涙の分泌を促す目薬
  • ドライマウスには唾液を補充するために人工唾液のスプレーを使ったり、唾液の分泌を促す飲み薬を内服したりする
    • 人工唾液:足りない唾液を補充する
    • セビメリン:唾液の分泌を促す

シェーグレン症候群の経過と病院探しのポイント

シェーグレン症候群かなと感じている方

シェーグレン症候群では、ドライアイドライマウス(唾液が減って口が乾燥する)、関節痛といった症状が典型的です。

ご自身がシェーグレン症候群でないかと心配になった時、最初に受診するのは膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがある科かリウマチ科の病院が適しています。専門の医師はリウマチ専門医になりますが、リウマチ専門医には内科系の医師と整形外科系の医師がいるため区別が必要です(両者を認定しているのは同じ学会です)。その医師が内科に所属しているのか、整形外科に所属しているのかが分かれば判断がつくかと思いますが、シェーグレン症候群を診療するのは内科系のリウマチ専門医になります。

シェーグレン症候群は問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すこと・診察・血液検査・唾液量の検査・涙の量の検査・唾液腺生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われるなどから診断します。唾液腺生検とは、唇の一部を採取して顕微鏡で観察する検査です。一つの検査の結果だけで診断ができる病気ではありませんので、内科のクリニックを受診してその日のうちに診断がつくというわけではありません。

特殊な医療機関としては、リウマチセンターを開設している病院もあります。これらの医療機関では、シェーグレン症候群を専門とする医師やその他スタッフが多く、重症度が高かったり、他の病気と似ていて診断の確定に難渋しているような方に適しています。なお、俗に「リウマチ」とだけ言うと医学的には関節リウマチを指すことが多いですが、「リウマチ系疾患」、「リウマチセンター」というような場合については、関節リウマチに限らず、その他の関節や全身の痛みを伴う疾患(膠原病疾患と重なります)をまとめて指します。シェーグレン症候群もこの中に含まれる疾患の一つです。

もしかかりつけの内科医師がすでにいるようであれば、いずれの場合でもそこから診療情報提供書前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。俗に「紹介状」と呼ばれているものを指す紹介状前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。正式名称は「診療情報提供書」)をもらった上でより専門的な病院を受診することをお勧めします。シェーグレン症候群を診断する上で普段の様子やその他の病気の有無、検査結果はとても参考になりますし、診療情報提供書がないと基本的な検査を一からやり直すことになってしまうためです。

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シェーグレン症候群でお困りの方

シェーグレン症候群は自己免疫疾患本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう病気の総称といって、免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患細胞(白血球血液の中にある血球の一種。免疫を担当しており、病原体が体内に入って来た時に、それと戦う役割を担う)が不適切に活動してしまうことが原因の病気です。効果的な治療は現時点で残念ながら見つかっておらず、ドライアイドライマウスへの対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるが治療の中心となっています。

多くの方にとって、治療のために必ず入院しなければならないというような病気ではありませんが、完治が簡単に望める病気でもないため(症状が改善したり、薬の内服が必要なくなったりすることはあります)、継続的に通院を続ける必要があります。

膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがあるは専門性の高い分野ですので、膠原病科(あるいはリウマチ科)の医師の中でも、専門とする分野が分かれていることが多いです。シェーグレン症候群のような自己抗体本来は外敵を倒すための働きをする抗体(免疫物質の一つ)のうち、何らかの異常によって自分自身の臓器や器官に向かってしまうもの関連疾患(関節リウマチ全身性エリテマトーデスなど)を中心で診ている人もいれば、脊椎背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる関節炎(強直性脊椎炎など)や血管炎(顕微鏡的多発血管炎など)などを専門に見ている人もいます。小さな病院では膠原病が専門の医師がそもそもおらず、診療が難しい場合もあるでしょう。膠原病科のある総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないであれば、それぞれの分野の専門家がいるでしょうから、適切な医師が担当となったり、院内で連携相談しながら治療に当たってくれることが多いです。他の科の病気と比べると、適切に診療できる経験をもった医師が少ないのが膠原病でもありますが、長く付き合っていく病気であるため、信頼できる主治医を見つけることが大切です。

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