うし(むしば)
齲歯(虫歯)
歯垢の中の細菌が作り出す酸によって歯のエナメル質が溶け出した状態
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最終更新: 2021.07.30
齲歯(虫歯)の基礎知識
POINT 齲歯(虫歯)とは
歯垢の中の細菌が作り出す酸によって歯のエナメル質が溶けることです。エナメル質が溶けることを齲蝕(うしょくといいます)。齲歯になるとその部分が白く濁ったり、黒く変色したりします。視診(見た目の観察による診察)を中心に診断が行われます。エナメル質が溶け出していない状態であれば、ブラッシング(歯磨き)やフッ化物の塗布で対応することができますが、進んでいる状態では、セメントや合金などを詰めて対応します。また、歯の損傷が激しい場合は、抜歯も検討されます。齲歯が気になる人は定期的に歯科を受診してチェックや歯垢の除去などを受けてください。
齲歯(虫歯)について
齲歯(虫歯)の症状
- 歯の表面では白く濁り、奥歯のかみ合わせの部分は黒くなる
- 症状が進むとどんどんエナメル質が溶けてくぼんでいく
- 齲蝕が進んで、エナメル質の下にある象牙質という層まで溶け出すと歯がしみるようになる
齲歯(虫歯)の検査・診断
- 視診(覗き込んで実際の口の中を見る)
レントゲン (X線 )検査- レーザー光を当てて齲蝕の程度を計測する機械もある
齲歯(虫歯)の治療法
- エナメル質が溶け出してない状態であれば、ブラッシングの指導やフッ化物を歯にぬることで対応する
- 歯のエナメル質が溶けてくぼみが出来てしまっている場合は、以下のような素材で修復する
- 合成樹脂(レジン)
- セメント系の材料
- 合金
- セラミック など
- 治療が難しい場合は抜歯も検討する