Beta 齲歯(虫歯)のQ&A
- 虫歯を取ってプラスチックの詰め物を詰める。
- 虫歯を取って型どりをして、詰め物かかぶせものをつける。
う歯(虫歯)の原因、メカニズムについて教えて下さい。
お口の中にはミュータンス菌という常在菌がいます。このミュータンス菌は、食べ物の残りかすに含まれる糖を取り込み、プラークという細菌の塊を作ります。この細菌の塊が酸を発生させ、歯を溶かしていきます。
う歯(虫歯)は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?
う歯(虫歯)の原因となるプラーク(細菌の塊)は、通常8時間から1日かけてできます。そのため、1日放置してしまうと歯が少し溶けてしまうこともあります。「1日1回は歯をみがきましょう」と言われるのはこのためです。
う歯(虫歯)と歯周病の違いについて教えて下さい。
う歯(虫歯)とは、酸によって歯のエナメル質が溶け出した状態のことを指します。一方で、歯周病は歯の周りの骨が溶かされていく病気です。そのため、歯自体が溶けるう歯(虫歯)と歯周病は全く違う病気です。
う歯(虫歯)が発症しやすくなる、またはう歯(虫歯)の人が他に注意すべき病気はありますか?
う歯(虫歯)の原因は、ミュータンス菌という常在菌にあります。これは誰もがもともと口の中に持っているものですが、赤ちゃんにはありません。そのため、親からの口うつしや親が使った箸などを介して、赤ちゃんに菌が移ってしまうことがあります。
う歯(虫歯)は、他人にうつる病気ですか?
基本的にうつることはありません。しかし、う歯(虫歯)の原因菌は赤ちゃんにはいませんが、親の使った箸などで菌がうつってしまうことがあるので、注意が必要です。
う歯(虫歯)の、初期症状はどんなものですか?
歯の表面が白く濁ってきます。人によっては黄色く見えることもあるます。この時点でしみることはあまりありませんが、人によってはしみると感じる人もいます。そのままにしておくと歯が溶けはじめ、その段階でう歯(虫歯)に気づく方が多いです。
う歯(虫歯)の、その他の症状について教えて下さい。
う歯(虫歯)をそのままにしておくと、しみたり、歯が欠けるといった症状を引き起こします。また、歯が溶けてしまうことで隙間が生まれ、詰め物が外れてしまうこともあります。
う歯(虫歯)が放置されて重症化すると、どのような症状が起こりますか?
重症化し、菌が全身に広がることで敗血症と呼ばれる状態に陥り、まれですが命に関わることがあります。
う歯(虫歯)の進行を放置すると、歯の中の神経が刺激によって死んでしまいます。その後炎症が大きくなると骨が溶け、膿がたまることもあります。その膿が顎にまでまわってしまうと、顎炎や上顎洞炎などを引き起こす原因となります。
う歯(虫歯)は、どのように診断するのですか?
視診や触診、レントゲン撮影によって診断します。しかし、金属などが入っている場合はレントゲンにうつりにくいため、判断が難しい場合もあります。
う歯(虫歯)と診断が紛らわしい病気はありますか?
神経のない歯は虫歯になっても症状があらわれません。そのため、突然歯が崩れてしまったという人も少なくありません。
う歯(虫歯)の、その他の検査について教えて下さい。
最近は、レーザーなどによって穴の状態や色を判別し、う 歯(虫歯)を診断できる機器もあります。初期の虫歯に反応することに加え、う歯(虫歯)の進行度を数値で表すことができるため、信頼感があります。
う歯(虫歯)と診断が紛らわしい病気はありますか?
神経のない歯は虫歯になっても症状があらわれません。そのため、突然歯が崩れてしまったという人も少なくありません。
う歯(虫歯)の治療法について教えて下さい
治療法は基本虫歯を取るということです。
虫歯の大きさに応じて大きく分けて次のふたつがあります。
う歯(虫歯)のプラスチックを詰める治療法について教えて下さい。
あまり大きな範囲でプラスチックを詰めると、強度が弱いため割れたり、再度虫歯になってしまうことがあります。
う歯(虫歯)は、再発を予防できる病気ですか?
フロスを通したり、詰め物と歯の境目をよく磨いたりすることが、再発の予防には有効です。
また、定期的な検診によってチェックすることが大切です。目で見るだけでは分からない部分もあるため、レントゲン検査も重要です。
う歯(虫歯)に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい。
自分に合った歯ブラシを使うことが大切です。また、たとえ電動歯ブラシを使っていたとしても、磨き方が大変重要になります。口の小さい人・大きい人、歯の小さい人・大きい人など、人の口は同じということはありません。歯科医に相談して、自分に合った歯ブラシを使うことが大切です。