そうはつらんそうふぜん、そうはつへいけい
早発卵巣不全、早発閉経
もともと月経があった人が40歳未満で月経が来なくなること
4人の医師がチェック 73回の改訂 最終更新: 2018.07.29

早発卵巣不全、早発閉経の基礎知識

POINT 早発卵巣不全、早発閉経とは

早発閉経、早発卵巣不全とは、もともと月経(生理)のあった人が年齢40歳未満で月経がこない状態のことを指します。特に永久的に月経がこないことを早発閉経といいます。原因は不明なことが多いのですが、自己免疫の異常を起こす病気や、卵巣の手術、化学療法、放射線治療などが原因となることもあります。無月経の他に、ほてりやイライラなどの更年期障害のような症状や、腟の萎縮・乾燥などの症状が現れます。問診や血液検査を中心に検査が行われ、染色体検査が追加されることもあります。妊娠を希望しない場合にはHRTといわれるホルモン補充療法を行い、妊娠を希望する場合には排卵誘発などを行います。40歳より前に月経がこなくなった場合、早発卵巣不全や早発閉経の可能性がありますので産婦人科で相談してください。

早発卵巣不全、早発閉経について

早発卵巣不全、早発閉経の症状

  • 主な症状
    • 4~6か月以上の無月経
    • ホルモンバランスの乱れによる更年期症状
      ・ほてり
      動悸や耳なり
      倦怠感
      ・気分障害
        など
  • その他の症状
    • 骨粗しょう症
    • 腟の萎縮や乾燥
    • 性交痛
    • 皮膚の衰え
    • 心血管リスクの上昇
      など

早発卵巣不全、早発閉経の検査・診断

  • 妊娠検査:妊娠状態にあるかどうか調べる
  • 血液検査:ホルモンの量を調べる
    • 早発卵巣不全では高ゴナドトロピン、低エストロゲンの状態になる
    • 性ホルモンだけでなく、甲状腺ホルモンも月経異常の原因となることがあるため確認する
    • 免疫反応に異常がないかを調べる
    • 血糖値を調べることもある
  • 原因を探るための検査
    • 染色体検査:染色体に異常がないか調べる

早発卵巣不全、早発閉経の治療法

  • 妊娠を希望するかどうかにより、治療方針は大きく分かれる
  • 妊娠希望がない場合
  • 妊娠希望がある場合
    • カウフマン療法
        (エストロゲン製剤・プロゲステロン製剤の周期的投与)
    • hMG-hCG療法:排卵誘発を行う
    • ステロイド薬自己免疫疾患が原因の場合

早発卵巣不全、早発閉経に関連する治療薬

卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)

  • 卵胞ホルモンを補充し、更年期障害によるほてり、発汗などの症状や不妊症、卵巣欠落症状などを改善する薬
    • 更年期障害では卵胞ホルモン(エストロゲン)が減ることで自律神経失調や精神症状がおこる
    • 更年期障害では、血管運動症状(ほてり、発汗など)や冷え、不眠、疲労感などがあらわれる
    • 卵巣機能不全による不妊症や卵巣摘出による卵巣欠落症状などでは卵胞ホルモンの不足がおこる
  • 薬剤よっては骨粗しょう症に使用する場合もある
  • 薬剤によって剤形が内服剤、貼付剤、塗布剤など様々であり各製剤毎に適切な使用方法などの理解が必要となる
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