たーなーしょうこうぐん
ターナー症候群
女性における性染色体の異常によっておこる病気。低身長や無月経の原因となる。
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最終更新: 2020.07.27
ターナー症候群の基礎知識
POINT ターナー症候群とは
女性における染色体の異常によって起こる病気です。卵巣の機能がないことによる無月経や低身長が主な症状です。12歳を超えても乳房に膨らみがなく、16歳を超えても初潮がない人はターナー症候群が疑われます。心臓の病気(大動脈狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症)や馬蹄腎などの腎臓の病気、甲状腺機能の異状、耐糖能異状(血糖値を下げにくい状態)が見られやすいことが知られています。ターナー症候群が疑われた人には遺伝子検査が行われます。低身長に対しては成長ホルモン、二次性徴の欠如に対しては女性ホルモン(エストロゲン+プロゲステロン)が行われます。ターナー症候群は小児科や内分泌内科で診療が行われます。
ターナー症候群について
ターナー症候群の症状
ターナー症候群の検査・診断
- 遺伝子検査を行い、
性染色体 が本来と違って「XX」ではなくて「X」1つであることを確認する
ターナー症候群の治療法
- 低身長に対して、成長
ホルモン 補充療法を行う 二次性 徴の欠如に対しては女性ホルモン(エストロゲン +プロゲステロン)の投与の投与を行う
ターナー症候群に関連する治療薬
下垂体ホルモン製剤(成長ホルモン製剤)
- 成長ホルモンを体内に補うことで、低身長、骨の異常、筋力低下などの症状を改善する薬
- 下垂体から分泌される成長ホルモンは背を伸ばしたり、筋肉、骨などを強くしたりする働きをもつ
- 何らかの理由により成長ホルモンの分泌が不足すると、低身長や骨の変形などの症状があらわれる場合がある
- 本剤は成長ホルモン製剤であり不足している成長ホルモンを体内に補う作用をあらわす
- 慢性腎臓病などにおける成長ホルモンの補充目的で使用する場合もある