りうまちせいたはつきんつうしょう
リウマチ性多発筋痛症
首や腕、腰や太もものあたりが痛んで重く感じるようになったり、全身がだるくなる状態が続く病気
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最終更新: 2022.06.10
リウマチ性多発筋痛症の基礎知識
POINT リウマチ性多発筋痛症とは
リウマチ性多発筋痛症は首や腕、腰や太ももの痛み、全身のだるさを自覚する病気です。高齢の人に多く、だるさや全身の痛みは週単位にわたって持続します。免疫の異常によって起こると考えられています。検査としては血液検査、関節超音波(エコー)検査、MRI検査を行います。頭痛やものを噛んでいると顎が疲れるという症状を自覚する人は巨細胞性動脈炎という病気を合併している可能性があるので、注意が必要です。治療はステロイドや免疫抑制剤で行います。気になる人はリウマチ内科、膠原病内科を受診してください。
リウマチ性多発筋痛症について
リウマチ性多発筋痛症の症状
- 主な
症状 - 筋肉の重い感じや痛み
- 首から肩、二の腕にかけて
- 腰
- 太もも
- 発熱や全身のだるさ
- 筋肉の重い感じや痛み
- 「気がついたら徐々に」という形ではなく、症状
発症 日を覚えていることが多いほど、ある日突然に発症することが多いのも特徴的 - 食欲がわかなかったり、
抑うつ の気分が出る - 巨細胞性動脈炎を伴うタイプの場合、噛み続けるとあごが疲れて痛くなり噛めなくなったり、場合によっては
失明 することもある
リウマチ性多発筋痛症の検査・診断
症状 と血液検査から診断する- 血液検査:
炎症 反応(CRP 、血沈 の上昇)があるかなどを調べる - 関節リウマチとの区別が難しいケースもあるが、本疾患では通常リウマチ因子や抗CCP
抗体 などの自己抗体 は陰性となる - 他の原因がないか、
がん がないかなどを以下のような検査で確認する- 画像検査
超音波検査 CT :がんの検査で行うこともある
内視鏡 検査(胃カメラ 、大腸カメラ ):消化管 の腫瘍 やがんがないかなどを調べる感染症 の検査:ウイルス や細菌 などの感染症がないかを調べる- 全身がだるくなったり熱が出たりするため、必要に応じて行う
- 画像検査
- 側頭動脈炎が起こっているか調べるため、必要に応じて
組織診 を行う- 血管の一部を切り取って顕微鏡で調べる