りうまちせいたはつきんつうしょう

リウマチ性多発筋痛症

首や腕、また腰や太もものあたりが痛んで重く感じるようになったり、全身がだるくなる状態が継続する病気

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10人の医師がチェック 115回の改訂 最終更新: 2017.07.21

リウマチ性多発筋痛症の基礎知識

POINTリウマチ性多発筋痛症とは

リウマチ性多発筋痛症は首や腕、腰や太ももの痛み、全身のだるさを自覚する病気です。高齢の方に多く、まただるさや全身の痛みは週単位にわたって持続します。原因として免疫の異常によって起こると考えられています。検査としては血液検査、関節超音波、MRI検査を行います。頭痛やものを噛んでいると顎が疲れるという症状を自覚する場合には巨細胞性動脈炎を合併している可能性があるので、注意が必要です。ステロイドや免疫抑制剤で治療します。気になる方はリウマチ内科、膠原病内科を受診してください。

リウマチ性多発筋痛症について

  • 首や腕、また腰や太もものあたりが痛んで重く感じるようになったり、全身がだるくなる状態が継続する病気
    • 同時に熱が出る
    • リウマチという言葉がついているが、関節リウマチとは別の病気である
    • 関節リウマチと違って、手指に症状が出ることは少ない
  • 発症症状や病気が発生する、または発生し始めることは50歳ごろから増加し、高齢者に多いことが知られている
    • 女性に多い
  • 自己免疫疾患本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう病気の総称膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがあるの一種と考えられているが、詳細な病因は判明していない
  • 悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある)が潜んでいることがある
  • こめかみの辺りの血管の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る側頭動脈炎)を合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることする場合もある

リウマチ性多発筋痛症の症状

  • 主な症状
    • 筋肉の重い感じや痛み
      ・首から肩、二の腕にかけて
      ・腰
      ・太もも
    • 発熱や全身のだるさ
  • 「気がついたら徐々に」という形ではなく、症状発症症状や病気が発生する、または発生し始めること日を覚えていることが多いほど、ある日突然に発症することが多いのも特徴的
  • 食欲がわかなかったり、抑うつ元気がなく落ち込んでいる状態や気分のこと。医学的には「抑うつ」と呼ぶ。うつ病の症状の1つだが、必ずしもうつ病で起こるとは限らないの気分が出る
  • 巨細胞性動脈炎を伴うタイプの場合、噛み続けるとあごが疲れて痛くなり噛めなくなったり、場合によっては失明することもある

リウマチ性多発筋痛症の検査・診断

  • 症状と血液検査から診断する
  • 血液検査:炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る反応(CRP血液検査の項目の一つで、体内の炎症の程度を表す指標の一つ。感染症、腫瘍、外傷など、様々な原因で数値が上昇する血沈赤血球沈降速度の略。体内の炎症の程度を測定するための検査で、採血した血液を用いて測定するの上昇)があるかなどを調べる
  • 関節リウマチとの区別が難しいケースもあるが、本疾患では通常リウマチ因子や抗CCP抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりするなどの自己抗体本来は外敵を倒すための働きをする抗体(免疫物質の一つ)のうち、何らかの異常によって自分自身の臓器や器官に向かってしまうものは陰性となる
  • 他の原因がないか、がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるがないかなどを以下のような検査で確認する
    • 画像検査
      超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる
      CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査:がんの検査で行うこともある
    • 内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途がある検査(胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる大腸カメラ肛門から小さいカメラを直接大腸の中に入れて、大腸の内側の状態を見る検査。小腸まで観察することはできない):消化管口から肛門までの食物の通り道で、消化、吸収を行う管の総称。胃や腸などを含む腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるやがんがないかなどを調べる
    • 感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称の検査:ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつなどの感染症がないかを調べる
      ・全身がだるくなったり熱が出たりするため、必要に応じて行う
  • 側頭動脈炎が起こっているか調べるため、必要に応じて組織診病気を詳しく調べるために、体や病変の一部を切除して顕微鏡で調べる検査。例えば、腫瘍ががんか否かを調べる時などに行われるを行う
    • 血管の一部を切り取って顕微鏡で調べる

リウマチ性多発筋痛症の治療法

  • ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられているの内服が基本的な治療
    • ステロイド薬内服を行うと、数日で症状が劇的に改善することが多い
    • 徐々にステロイド薬の内服量を減らしていく
    • 巨細胞性動脈炎合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることしていると、多めのステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられているによる治療が必要になることが多い
  • ステロイド薬の内服量を減らした際に、症状が再度出てくる場合
    • 関節リウマチに用いることが多いメトトレキサートの内服も行うことがある

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