きょさいぼうせいどうみゃくえん(そくとうどうみゃくえん)

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)

大動脈や比較的太い動脈に炎症が起こる病気。血管炎の一種。側頭動脈の起こることが多い

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9人の医師がチェック 80回の改訂 最終更新: 2017.06.15

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の基礎知識

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)について

  • 大動脈心臓の左心室から出る人体最大の血管。血液を全身に送り出す大元の血管や比較的太い動脈に炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起こる病気
    • こめかみの辺りにある側頭動脈に炎症が起きることが多いため、以前は側頭動脈炎とも呼ばれていた
    • 血管に炎症がおきる血管炎の一種
  • 頻度
    • 50歳以上で発症症状や病気が発生する、または発生し始めることするケースが多い
  • リウマチ性多発筋痛症と同時に発症することがある

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の症状

  • 全身症状として、発熱や全身のだるさが出る
    • どの血管に炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起こるかで症状が変わってくる
    • 側頭動脈が障害されると、こめかみのあたりの頭痛や、かむ動作であごが痛くなったりする
    • 眼動脈が障害されると、目に十分な血液が届かなくなって物が見えづらくなったり、場合によっては失明することもある
  • リウマチ性多発筋痛症合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることすると、肩や二の腕、太ももの痛みが出る

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の検査・診断

  • 血液検査:炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起こっているかなどを調べる
    • CRP血液検査の項目の一つで、体内の炎症の程度を表す指標の一つ。感染症、腫瘍、外傷など、様々な原因で数値が上昇する赤沈赤血球沈降速度の略。体内の炎症の程度を測定するための検査で、採血した血液を用いて測定するの上昇があるか調べる
  • 画像検査:血管の状態や炎症が起きていそうかどうかなどを調べる
    • 超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
    • 高額な検査となるがGaシンチグラフィー放射線を出す物質を使って、臓器の機能や、病気の影響が体のどの部分に起こっているかを確認する検査PET-CT検査放射線を発する物質(放射性物質)を体内に入れて、特定の臓器や腫瘍にそれが集まる性質を利用して病気の有無や位置を調べる検査も有用であるとされる
  • 組織診病気を詳しく調べるために、体や病変の一部を切除して顕微鏡で調べる検査。例えば、腫瘍ががんか否かを調べる時などに行われる:血管を一部切り取り、血管に炎症が起こっているかどうかを調べる
    • 側頭動脈の一部を切り取り、顕微鏡で調べる

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の治療法

  • ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている内服が基本的な治療となる
    • 目の症状がある場合は失明の危険性があるため、なるべく早く治療を開始する
    • 最初は多い量のステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている内服を行い、徐々に減らして適切な量を判断する
    • ステロイド薬とあわせて、シクロホスファミドやメトトレキサートなどの免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患抑制薬を使うこともある
    • 海外では生物学的製剤であるトシリズマブの有効性が実証されている
    • 脳梗塞の予防にバイアスピリンなどの抗血小板薬血小板が血栓を作る作用を抑えるための薬。脳梗塞などの予防に使用されるを内服することがある

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