りうまちせいたはつきんつうしょう
リウマチ性多発筋痛症
首や腕、腰や太もものあたりが痛んで重く感じるようになったり、全身がだるくなる状態が続く病気
10人の医師がチェック 119回の改訂 最終更新: 2022.06.10

Beta リウマチ性多発筋痛症についての医師コメント

高齢者で熱が高くなってしまい、なんらかの感染かと思っても感染部位がはっきりせず、各種検査でもあまりぱっとしたものがない時にこの病気を疑います。肩を握って痛い!と叫ばれたらいよいよ怪しいかな、と思います。この病気は知らなければ診断がつかず、原因不明の発熱や痛みが続いて困り果てて色々な医者にかかってようやく診断がついた例も見たことがあります。ステロイドの内服で非常に良くなりますが、側頭動脈炎という病気を合併することがあり、失明に至ることもあります。目の見え具合もよく確かめる必要があります。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.04.22

70代男性、草むしり後から胸背部が痛くなった。湿布で様子を見られていたが39℃と高熱が出てきたため、救急外来を受診した。血液検査では炎症反応があがっていたが他に特記すべき所見なし。画像検査として胸部レントゲンや胸腹部CTを行ったが感染ははっきりしなかった。よく聞いてみると痛いのは両肩で、両肩を握ると激しく痛がった。視力は問題なし。リウマチ性多発筋痛症を疑い、ステロイドの投与を始めたところ、発熱や痛みは速やかに改善した。診断がつくと治療で治癒できるので感謝されます。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.04.22

リウマチ性多発筋痛症は、あまり知られていない病気ですが、高齢の方に比較的多く起こります。熱が出る、肩から首の辺りが痛む、抑うつ状態になるといった症状が急に出てきます。感染症など、他にも同じような熱が出る病気があるため、診断を付けることが難しい病気ですが、ステロイドの治療でとても良くなることが特徴です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.23