にぶんせきつい
二分脊椎
先天的に、背骨の後ろ側が閉じきらず、脊柱管が管ではなく、半分開いている状態。
7人の医師がチェック 68回の改訂 最終更新: 2017.12.06

二分脊椎の基礎知識

二分脊椎について

  • 生まれつき脊椎背骨)の後方部分が欠けている奇形の一種
  • 本来、脊髄脊柱管という脊椎でできた管の中に入っているが、その脊柱管が閉じきらず、半開きになっている状態
    • 脊柱管の中で守られるべき脊髄が、脊椎の外に飛び出してしまっているためダメージを受けて、さまざまな神経障害が起こる
  • 出生1万人あたり約5人(1年あたり約400人)
  • 母親の葉酸欠乏や、糖尿病肥満、喫煙、薬剤(バルプロ酸)などが関与しているといわれている
  • 髄膜や脊髄がどれだけ飛び出ているかで大きく2種類に分かれる
    • のう胞性二分脊椎症
      ・髄膜や脊髄が皮膚から飛び出ている状態
      ・生まれた後早い時期に手術が必要となる
    • 潜在性二分脊椎症
      ・閉じきらなかった脊椎の部分に、脂肪の固まり(脂肪腫)が変わりに蓋をしている状態

二分脊椎の症状

  • 幼児期はあまり症状が見られないが、成長期(学童期や思春期)になると、症状が現れはじめる
  • 腰の部分に起こることが多い
  • 脊髄がどの程度ダメージを受けたかで症状の種類や重さが変わる
    • 下半身の痛みやしびれ
    • 下半身の麻痺
    • 排尿や排便の異常(尿や便がうまく出せない)
      尿路感染症が起こりやすくなる
  • 主な合併症とそれに伴う症状

二分脊椎の検査・診断

  • 画像検査:脊髄の異常を調べる
    • 超音波検査:脊髄の異常の有無を調べる
    • MRI:脊髄の損傷度合いを調べる

二分脊椎の治療法

  • 基本的に手術を行う
  • 脊髄がむき出しになっている場合は、出生後48時間以内に手術
    • 脊髄の周りを膜や皮膚でしっかり閉じる
  • むき出しになっていない場合は、時期を相談して手術を行う
  • 合併症などの症状に対する治療
    • 水頭症脳室腹腔シャント
    • 側わん症などの骨の変形:矯正術、手術療法
    • 排尿、排便の異常に対してリハビリテーションを行う
  • 神経がダメージを受けていると、生涯にわたり治療とリハビリテーションを必要とする
    • 足の麻痺が起こるとうまく歩けなくなるため、リハビリを行う必要がある


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二分脊椎に関わるからだの部位


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