しぼうしゅ
脂肪腫
皮膚と筋肉の間や、筋肉にできる脂肪のかたまり
5人の医師がチェック 83回の改訂 最終更新: 2018.09.03

脂肪腫の基礎知識

POINT 脂肪腫とは

脂肪細胞が腫瘍化したもので、良性の腫瘍です。反対に、脂肪細胞が悪性化したものは脂肪肉腫と言います。手足にできる腫瘍としては脂肪腫が最も多いとされており、男性より女性に多く発生するとされています。脂肪腫には皮膚と筋肉の間から発生するタイプ(浅在性脂肪腫)と筋肉の中に発生するタイプ(深在性脂肪腫)の2つがあります。痛みなどの症状をともなうことはほとんどありません。診断には超音波検査やCT検査などが用いられ、悪性の可能性がある場合には、生検(腫瘍の一部を取り出して顕微鏡でみる検査)が行なわれます。見た目が気になる場合以外はほとんど治療の対象になることはありません。皮膚の下の膨らみがみられる場合は脂肪腫が原因の可能性があります。皮膚科や整形外科を受診してください。

脂肪腫について

  • 皮膚と筋肉の間や、筋肉の中で脂肪の細胞からできる良性腫瘍
  • 皮膚の下にできる腫瘍の中では、最も頻度が高い
  • 女性が罹患しやすいと言われている
    • 40〜50代に多い
  • 背中や肩、お尻にできやすい
  • 病気は以下の2つに分けられる
    • 浅在性脂肪腫:皮膚と筋肉の間(皮下組織)に腫瘍が生じる
    • 深在性脂肪腫:筋肉に腫瘍が生じる
  • まれに脂肪肉腫と呼ばれる悪性の腫瘍であることがある
    • 特に急に大きくなる場合は注意が必要である

脂肪腫の症状

  • 腫瘍が皮膚と筋肉の間や、筋肉にできる
    • 痛みを伴う事は通常ない
    • 浅在性脂肪腫は、背中、肩、おしりにできやすい
    • 深在性脂肪腫は、太腿(太もも)にできやすい
    • 大きさは、数mm~10cm以上とさまざまである
  • ほとんどの場合、腫瘍は1つだけ発生する

脂肪腫の検査・診断

  • 視診・触診:見て触って状態を確認する
  • 画像検査:腫瘍の大きさや位置を調べる
    • CT検査
    • MRI検査
  • 手術で腫瘍を摘出してから、腫瘍の性質を顕微鏡で調べる検査(病理検査)を行うことがある

脂肪腫の治療法

  • 良性腫瘍であるので切除するかどうかは本人の希望が優先される
    • 小さく、気にならなければ様子をみる
    • 見た目が気になる場合には手術で切除する
  • 脂肪腫が自然に消える事はない
    • 様子をみることでゆっくり大きくなる可能性もある
  • 脂肪腫を摘出した場合、再発はほとんど起こらない

脂肪腫のタグ

脂肪腫に関わるからだの部位

医師登録をしてMEDLEYの編集に協力する